学研ホールディングスのグループ会社であるベンドは、運営する「スキルアップ研究所」にて、「転職活動の年代別の実態の変化に関する調査」を実施した。
調査結果
転職理由は人間関係の不和や給与・待遇への不満が多い
「転職を決めた一番の理由は何ですか?」という質問に対し、どの年代にも共通して多かった回答は、「職場の人間関係がよくなかったから」と「給与や待遇に不満があったから」であった。20代や30代などの比較的若い世代になるほど、これらの回答の割合は高くなっている。
また、30~50代ではライフスタイルの変化を理由に転職を決めた人も多いことがわかった。若い世代は必ずしも新卒で入社した企業で定年まで勤め上げるつもりはなく、転職をキャリア形成の手段ととらえる傾向にある一方で、40〜50代では、長く働くことを優先しつつ、必要に応じて転職という選択肢をとるという感覚が強い、といった価値観の違いが表れているといえる。
転職への認識は世代によって差がある
「あなたの周り(職場、家族、友人など)では転職はどのように認識されているように感じますか?」という質問に対し、20~40代では「転職はライフスタイルに合わせた自己実現の手段」と認識されているという回答がもっとも多かった。
また、20~30代に関しては、20代では21.6%、30代では26.7%が「転職はキャリアアップのためにするべき」と認識されていると回答し、多くの人が転職を経験する現代社会の様子を表しているといえる。
一方で、50代では40%が「転職するより同じ会社に居続けた方がいい」と認識していると回答しており、世代によって意見が大きく分かれる結果となった。
40代以降の転職では半分以上が年齢の壁を感じる
「転職活動において年齢の壁を感じましたか?」という質問に対し、40代以降では半分以上が「転職時に年齢で壁を感じる」と回答する結果となった。
一方で同質問に対し、20〜30代では年齢の壁を感じた人が40代以上のおよそ半分、またはそれ以下という結果となった。転職市場において「若い世代はポテンシャルが重視されるため有利」とされているのが、数字にも表れる結果となった。
【調査概要】
調査名:転職活動の年代別の実態の変化に関する調査
対象者:転職活動を経験したことがある方
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年7月3〜8日
回答数:200名