リブ・コンサルティングは、正社員数30名から300名までの企業の課長職以上を対象とした「生成AIに関する実態調査アンケート」を実施し、その結果を発表した。同調査は中堅・中小企業における生成AIの取り組みの実態、および生成AI活用の実現に向けた課題を把握することを目的に実施された。
【調査概要】
- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2024年4月30日~5月6日
- 調査対象:正社員数が30名から300名の企業の課長職以上
- 調査対象者数:303名
生成AIの利用状況
「ChatGPT」など生成AIを業務で「頻繁に(ほぼ毎日)利用」が1.3%、「たまに(週数回程度)利用」が18.5%と、日常利用している層は合計で19.8%だった。一方、まったく利用していない層は78.2%となった。
活用領域
所属する部門・会社において生成AIの利用が進んでいる領域は、「営業関連領域」が38.3%、「経営計画/事業企画関連領域」が36.7%、「経営管理関連領域」が35%、「マーケティング関連領域」が33.3%となった。
生成AI導入ハードル
所属する部門・会社において生成AIの導入ハードルは、「必要と認識しておらず導入検討を行っていない」が40.9%であり、業務と生成AIの関連性を認識できていないことが要因だと考えられる。一方、「セキュリティ面の課題がある」は17.5%でセキュリティ上のハードルは低いことがわかった。また、利用層では「使用方法のノウハウが不足している」が60%でもっとも多くなった。
所属する部門・会社の業務と今後の生成AIの関係
所属する部門・会社の業務と今後の生成AIの関係について利用層は、「自分の業務に大きなプラスの影響を与える」が11.7%、「自分の業務にプラスの影響を与える」が80%となり、全体の91.7%がプラスの影響があるととらえていた。
生成AIへの投資
生成AIへの投資に関して利用層は「投資を大きく増やしていきたい」が7.7%、「投資を増やしていきたい」が65.4%で合計73.1%となり、すでに生成AIを利用している中堅・中小企業の経営者は生成AIへの投資に積極的であることがわかった。
生成AIで解決したい経営課題
生成AIで解決したい経営課題については「業務効率化/仕組み化」がもっとも多くなり、全体では48.8%、利用層では63.3%となった。全体と利用層でギャップが現れたのは「経営の可視化/データ化」で、全体では15.2%、利用層では38.3%と23.1ポイントの差があった。