学研ホールディングスのグループ会社、ベンドは、運営する「スキルアップ研究所」にて、「企業研修によるリスキリングの実態調査」を実施した。
【調査概要】
- 調査名:企業研修によるリスキリングの実態調査
- 対象者:20代以上の社会人で、企業内でリスキリングを目的とした研修を受けたことのある人
- 対象地域:全国
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2024年4月28日〜5月5日
- 回答数:92
ITリテラシー・DXとコミュニケーションスキルが多数
企業研修のメインで実施されたリスキリングの中身については、「ITリテラシー・DX」が31票ともっとも多く、次いで、「コミュニケーションスキル」が30票だった。そのほか、「ChatGPT」などの登場により、急激に身近になった生成AIを用いた「汎用的なAIスキル」が9票と企業研修に取り入れられ始めていることがわかった。
3カ月未満の研修が過半数
「企業研修でのリスキリングの期間」を質問したところ、「1ヶ月以上3ヶ月未満」の回答が26.1%ともっとも多く、次いで、「1ヶ月未満」の回答が25.0%だった。「1ヶ月未満」と「1ヶ月以上3ヶ月未満」を合わせた3カ月未満の回答が過半数となった。また、1年未満との回答が全体の9割近くを占めた。
7割以上がリスキリング研修に満足
「リスキリング研修に対する満足度」を質問したところ、「非常に満足」の回答が15.2%、「ある程度満足」の回答が55.4%だった。「非常に満足」と「ある程度満足」を足し合わせた割合は7割を超えた。また、「少し不満がある」と「非常に不満」を足し合わせた割合が1割以下となっており、リスキリング研修の満足度は決して低くないことがわかった。
評価との連動・費用の支援が必要
「リスキリングに意欲的に取り組むための環境づくりのために必要だと考えたこと」を質問したところ、「スキル習得と連動した評価制度」が36票、「スキル習得にかかる費用面の支援」が30票だった。また、環境づくりのための1番目に必要な施策として「仕事量の調節によりスキル習得を優先できる制度の整備」が23票となった。