第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した就業支援事業、IT分野の教育研修事業を運営するUZUZ(ウズウズ)は、第二新卒として就職・転職活動を行う20代の若者向けにジェンダーギャップに関する実態調査を実施した。
調査結果
現在(もしくは退職後3年以内)の会社で、男女格差を感じたことがあるかたずねた。その結果は次のとおり。
- かなりある(男性 6.7%、女性 10.9%、性別未回答 20.0%)
- 少しある(男性 20.1%、女性 27.4%、性別未回答 40.0%)
- あまりない(男性 39.6%、女性 37.3%、性別未回答 40.0%)
- 全くない(男性 33.6%、女性 24.4%、性別未回答 0.0%)
現在(もしくは退職後3年以内)の会社で、男女格差を感じたことが「かなりある」「少しある」と答えた層を対象に、具体的にどのような場面で感じたかたずねた。男性は「男女で職種/業務内容に差がある」(32.1%)がもっとも多くなった一方、女性は「セクハラのような言動」(14.4%)、「女性が管理職につきにくい」(13.9%)と続いた。
その他回答(一部抜粋)
- 転勤の有無で給与差がある(女性)
- 出産したら解雇される(女性)
- 結婚妊娠出産を選択してキャリアが中断する女性に、上司が残念がる様子を見せたとき。自身がキャリアを中断せずにいられるのは、子育ても家庭のことも一手に担う奥さんがいて、キャリアのことだけを考えていられる環境をつくってくれているからだ、ということを理解していない様子だった。(女性)
- 現場仕事はほぼ男性、“女の人"が事務の代名詞として使われている(男性)
- 女性は夜勤をしなくても良いため(男性)
- 男性がセクハラ対応や危険な患者の受持ちになり負担が多い(女性)
- 営業の仕事をしているが、お客様からのご提言が男性へは当たりが強いのに、女性には優しかったり、同じミスをした時、女性の方が甘くされることが多く感じる(男性)
現在(もしくは退職後3年以内)の会社で、男女格差を感じたことが「かなりある」「少しある」と答えた層を対象に、その中でとくに不満に感じたことをたずねた。男性は「男女で職種/業務内容に差がある」(32.3%)がもっとも多くなった一方、女性は「セクハラのような言動」(18.9%)、「子育てと仕事の両立が難しい」(16.2%)と続いた。
- 転勤の有無で給与差があるにも関わらず、同等の成果を求められること。(女性)
- 会社の社風や価値観が男性の考えに偏る(男性)
- 出産したら解雇される(女性)
- 上司との距離感(女性)
- 営業の仕事をしているが、お客様からのご提言が男性へは当たりが強いのに、女性には優しかったり、同じミスをした時、女性の方が甘くされることが多く感じる(男性)
- 不満はない(女性)
自分の性別が仕事に影響すると思うかたずねた。男性の約8割が「影響しない」と回答したのに対し、女性は約半数が「(少し・かなり)不利になる」と回答した。
- とても有利になる(男性 1.5%、女性 0.5%、性別未回答 0.0%)
- 少し有利になる(男性 11.2%、女性 7.5%、性別未回答 0.0%)
- 少し不利になる(男性 7.5%、女性 43.3%、性別未回答 40.0%)
- かなり不利になる(男性 0.7%、女性 4.0%、性別未回答 20.0%)
- 影響しない(男性 79.1%、女性 44.8%、性別未回答 40.0%)
- 女の人の管理職が少なかったりするため(男性)
- 仕事内容が男向きの為(男性)
- 世間的にやはり要職は男性であるといった風潮が未だに感じられる事が多いため(男性)
- 能力に関係なく、まだまだ社会において女性の立場は弱いと感じるから(男性)
- 担当者には男性が多いため、話がスムーズに進む印象がある(女性)
- 全てがそうではないが、それぞれの性別に適した仕事があると考えているため(男性)
- セクハラを受けにくいから(男性)
- 注文住宅の営業で女性が珍しいからか、覚えてもらいやすい(女性)
- 現在の会社で人を採用する時にこれから妊娠をする可能性がある人を不採用にしていた為(女性)
- 工具を扱うため接客時に知識がないと思われることがあるため。また、体力的に厳しい時がある。(女性)
- 結婚出産の気がなくても無自覚に勝手に想定されたり、女性というだけで能力を低くみられる気がする(女性)
- 常に結婚時期など先々の予定を問われる。それによっては任されない仕事、逆に押し付けられる仕事が出てくる(女性)
- 同期と同じ部署に配属になったのに女性というだけで、雇用形態が違い給与が低かったため(女性)
- 女性を優遇する高齢社員が多いため(男性)
- 育児休暇を男性が取得できる環境が整っていない(男性)
- 周期的な体調不良など(女性)
- 個人の力量や努力によるものと考えている為(男性)
- スキルが有れば自ずと上に行けると考えております(男性)
- 性別による影響を経験したことが無いため(男性)
- 現職は、男女平等に各ポストに配属されていると感じるため。管理職は男性が多いものの、現在は女性採用などに改善が見られ、今後は平等になっていくのではと思っている(女性)
- 影響はしないと思いますが、業種によって向き不向きはあると思います(女性)
- 女性だからといってスキルアップできないとかはないと感じたから(女性)
現在(もしくは退職後3年以内)の職場で、男女格差をなくすために実施していることをたずねた。その結果、「女性が働きやすい制度の構築」(男女ともに18.0%、性別未回答0%)、「育児と両立しやすい制度の構築」(男性 14.1%、女性 19.8%、性別未回答 0.0%)が多くなった。
調査概要
- 調査方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
- 調査対象:第二新卒として就職活動中の20代男女
- 有効回答数:340名(男性:134名、女性:201名、性別未回答:5名)
- 調査実施日:2023年10月24日~2023年11月21日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義している
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合がある