ハイブリッドワークをサポートするウェブアプリ「ワカチエ」を提供するソノリテは、20代~60代の管理職を対象に、「部下に対するコミュニケーションの悩み」に関する調査を実施した。
調査概要
- 調査概要:「部下に対するコミュニケーションの悩み」に関する調査
- 調査期間:2023年10月3日~10月5日
- 調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
- 調査人数:1,013人
- 調査対象:調査回答時に20代~60代の管理職であると回答したモニター
- ・モニター提供元:ゼネラルリサーチ
部下とのコミュニケーションで心がけていることは、1on1など「コミュニケーションの量を増やす施策の実施」が最多
「部下とのコミュニケーションで最も心掛けていることはありますか」と質問したところ、「コミュニケーションの量を増やす施策の実施(1on1等)(36.7%)」と回答した人が最も多く、次いで「社員教育の強化(24.4%)」「食事会の開催(11.7%)」と続いた。3割以上が、1on1などコミュニケーションの量を増やす施策の実施を心掛けているようである。
「部下と上手くコミュニケーションが取れていない」と感じている上司は24.5%
「実際に、部下と上手くコミュニケーションを取れていると思いますか」と質問したところ、「とてもそう思う(10.4%)」「ある程度そう思う(65.2%)」「あまりそう思わない(20.7%)」「まったくそう思わない(3.8%)」という回答結果となった。部下と上手くコミュニケーションが取れていると思う人が7割以上いる一方で、上手く取れていないと思う人が2割以上いるようである。
「コミュニケーションを取りにくい」と感じる要因は「世代差」「共通の話題がな」「部下から話しかけられない」など
前項で「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」と回答した人に「コミュニケーションを取りにくいと感じる年代を教えてください」と質問したところ、「20代前半(27.8%)」と回答した人が最も多く、次いで「20代後半(22.6%)」「30代前半(14.5%)」と続いた。
また、「コミュニケーションが取りにくいと感じる要因は何ですか(複数回答可)」と質問したところ、「世代差が大きく会話がかみ合わないため(34.7%)」と回答した人が最も多く、次いで「共通の話題がないから(30.2%)」「部下から話しかけてくることがないから(21.4%)」と続いた。
続いて、コミュニケーション不足によって起きたトラブルについて詳しく聞いたところ、次のような回答を得た。
「Q. コミュニケーション不足によって起きたトラブルとは?」
- 仕事の途中経過の報告がなく、ミスが見つかったときには修復が難しいほど大きなものになっていた(30代/女性/神奈川県)
- 指示に対する思い違いがある(50代/男性/大阪府)
- 信頼関係の低下(50代/男性/神奈川県)
- 叱ったつもりはないのに相手はパワハラと感じ通報された(60代/男性/東京都)
社員間コミュニケーションに対する企業全体での取り組みは「ミーティングスペースを設ける」「1on1の実施」「コミュニケーションツールの活用」など
「社員間コミュニケーションについて企業全体で取り組んでいることはありますか(複数回答可)」と質問したところ、「ミーティングスペースを設けている(38.5%)」と回答した人が最も多く、次いで「定期的に1on1ミーティングを実施している(34.8%)」「コミュニケーションツールを使っている(チャット/社内SNS/仮想空間オフィス/コラボレーションツールなど)(34.6%)」と続いた。
約半数が「取り組みを行ってみて効果があった」と回答
「取り組みを行ってみて効果はありましたか」と質問したところ、「とてもあった(9.5%)」「ややあった(50.2%)」「あまりなかった(25.2%)」「まったくなかった(4.8%)」「どちらともいえない(10.4%)」という回答結果になった。
また、そう思う理由を詳しく聞いたところ、次のような回答を得た。
「Q. 取り組みを行って効果はあった? なかった?」
【とてもあった】
- 離職率が減った(30代/女性/北海道)
- 話しやすい環境づくりを試みた結果、部下本人に疑問があるときに、よく相談しに来てくれるようになった(40代/男性/大阪府)
- 日常的にも、コミュニケーションが取れている(50代/男性/京都府)
【ややあった】
- 業務と関係ない雑談が自然とできるようになった(40代/男性/大分県)
- 何でも話せる雰囲気になったから(50代/男性/兵庫県)
- 社員との会話が増えたことと、部下からの声掛けが増えた(60代/男性/千葉県)
【あまりなかった】
- 業務に追われて時間がとれない(50代/男性/神奈川県)
- 会社全体の雰囲気に変化が感じられないから(50代/男性/東京都)
- 参加者が少ない(50代/男性/千葉県)
【まったくなかった】
- 部下側のコミュ力が乏しい(40代/女性/神奈川県)
- 仲のいい仲間とだけの交流となってしまった(50代/男性/静岡県)
- 今どきの若者は喜ばない(50代/男性/神奈川県)
【どちらともいえない】
- コロナ禍もあり施策効果が停滞気味(40代/男性/東京都)
- まだ成果は判断できない(50代/男性/宮城県)
- 使う時間的な余裕がない(50代/男性/東京都)