旭化成は、従業員のリスキリングを促進し、人財戦略で掲げる「終身成長」を実現するため、2022年12月より学びのプラットフォーム「CLAP(Co-Learning Adventure Place)」の運用を開始したことを発表した。
旭化成は、「中期経営計画 2024 ~Be a Trailblazer~」において、GDP(Green、Digital、People)のトランスフォーメーションと無形資産の最大活用を掲げている。このうち「People(人財のトランスフォーメーション)」については、「人は財産、全ては人から」という基本思想のもとに従業員の自律的成長を後押しし、多様な個が活躍できる基盤づくりを推進。従業員1人ひとりが挑戦・成長し続ける「終身成長」と、旭化成の多様性を活かしコラボレーションを推進する「共創力」のふたつを人材戦略の柱としている。
この実現に向けては、従業員個々のニーズに応じた学習コンテンツのレコメンドや、多様な人財を可視化してコネクト(連携)していくなど、デジタルの力を活かした人事施策の展開が必須となる。人事部とデジタル共創本部が協働して施策を実行しており、今回、CLAPの運用開始に至った。
CLAPについて
CLAPとは、社内外のコンテンツを従業員がそれぞれの関心・ニーズに合わせて利用できる旭化成独自のe-Learningシステム。従来は階層別研修を中心として職階に応じた一律の内容での教育を展開していたが、各事業・職種に求められるスキルが多様かつ高度化している状況を踏まえ、従業員1人ひとりの志向やニーズに応じた専門性強化とキャリア形成の支援を目的に導入した。
外部e-Learningコンテンツと連携しており、経営知識・語学・プログラミング・マーケティング・効率化スキル・マネジメント・リベラルアーツなど、社内外の約1万1,500の教育コンテンツをいつでも受講できる。担当業務に直結するテーマのほか、現在の業務と直接関係がない分野についても本人の興味に応じて学ぶことが可能。マネジメント層が自組織の課題に応じた学習テーマを設定し、組織全体での共同学習に活用することもできる。 すでに国内のグループ会社に勤める一部従業員から利用を開始しており、国内グループ会社の従業員を対象に段階的に拡大していく予定。今後は高度専門職(専門能力の高い人財)の知見を活かした講座開設や各事業の戦略と連動した学習コースなど、社内独自の学習コンテンツも拡充していく。
今後の計画
- 社内コンテンツの整備
- デジタルバッジ制度の拡充
- 学習コミュニティ機能
- 社内インフルエンサーによる学び方や推奨コンテンツの紹介
- 組織ごとに計画的な学習を支援するスタッフ「ラーニングプランナー」の体制整備
- 業務推進に役立つスキルの定義とコンテンツの紐づけ など