ルンドベック・ジャパンは、精神疾患で6ヵ月以上の通院経験がある患者・通院経験がない一般生活者の計1,000人を対象に「メンタルヘルスに関するリテラシー(知識や認識)調査」を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査手法:オンライン定量調査(実査委託先:楽天インサイト)
- 調査地域:全国(割り付けなし)
- 対象者:10代(15歳~)~60代の男女1,000人
年代・性別均等割り付け(各50人に達したところで調査終了)
A. 不安症、うつ病、躁病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症のいずれかで、6ヵ月以上の通院経験がある患者 500人
B. 精神疾患での通院経験がない一般生活者 500人- 実査日程:2022年7月15日(金)~18日(月)
調査結果
主な精神疾患8種についての認知度をたずねた。患者は平均60.6%、一般生活者では平均38.9%が「知っている/聞いたことがある」と回答。うつ病の認知度は患者・一般生活者ともに9割を超える一方で、うつ病以外の精神疾患に対する一般生活者の認知度は19.6%~51.0%になった。
一般生活者の45.2%が、うつ病の症状を理解していないことが明らかになった。
精神疾患に関する情報入手ついて、患者で37.1%、一般生活者で20.7%が「(自信があると)強くそう思う/そう思う」と回答した。
公的なメンタルヘルスの相談窓口の認知度をたずねた。保健所の認知は患者で52.8%、一般生活者で40.8%。精神保健福祉センターは患者で47.6%、一般生活者で29.2%が「知っている/聞いたことがある」と回答した。
自分が精神疾患になった場合、約4人にひとりが「誰にも言わないと思う」と回答。患者の37.6%、一般生活者の48.0%が「どちらとも言えない」と回答した。
精神疾患になった場合に専門家のサポートを求めることについて、一般生活者の44.0%が「どちらとも言えない」と回答した。
世界メンタルヘルスデーの認知度をたずねた。「世界メンタルヘルスデー」という名称について、患者で18.0%、一般生活者で12.8%が「知っている/聞いたことがある」と回答した。
メンタルヘルスリテラシースコアについて、患者のほうが一般生活者よりメンタルヘルスのリテラシーが高い一方、精神疾患の症状理解や情報入手への自信が低い傾向が見られた。