日本能率協会は、同会が提供する新入社員向け公開教育セミナーの参加者545名を対象に「2022年度 新入社員意識調査」を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査名称:2022年度新入社員意識調査
- 調査期間:2022年4月4日~2022年4月8日
- 調査対象:日本能率協会の新入社員向け公開教育セミナー参加者
- 調査方法:インターネット調査
- 回答数:545人
- 属性:
- [性別]男性/352人(64.6%)、女性/192人(35.2%)、その他/1人(0.2%)
- [最終学歴]高校卒/139人(25.5%)、高専・専門・短大卒/62人(11.4%)、大学卒/279人(51.2%)、大学院卒/63人(11.6%)、その他/2人(0.3%)
- [学部・学科]文系/199人(58.0%)、理系/127人(37.0%)、その他/17人(5.0%)
- [業種]製造業/208人(38.2%)、非製造業/337人(61.8%)
調査結果
理想の上司・先輩をたずねた。「仕事について丁寧に指導する上司・先輩」(71.7%)が1位となり、同項目を選択した割合は過去最高となった(2020年:59.3%、2014年:57.2%、2012年:52.4%)。
一方、「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」「仕事の結果に対する情熱を持っている上司・先輩」では、過去の調査と比較して同項目を選択する割合が下がった。
- 「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」2022年:17.6%、2020年:19.9%、2014年29.2%、2012年:33.7%
- 「仕事の結果に対する情熱を持っている上司・先輩」2022年:9.5%、2020年:7.5%、2014年:30.2%、2012年:34.1%
仕事をしていくうえで不安なことをたずねた。1位が「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか」(64.6%)、2位が「仕事に対する現在の自分の能力・スキル」(53.4%)という結果になった。
仕事をしていくうえでの抵抗感をたずねた。「上司や先輩からの指示があいまいでも質問しないでとりあえず作業を進める」について、「抵抗がある」「どちらかと言えば抵抗がある」の計82.7%が「抵抗がある」と回答した。
意欲や能力を高めるために上司や人事へ期待することをたずねた。「成長や力量に対する定期的なフィードバック」(61.8%)がもっとも多く、「ワークライフバランスをとれる柔軟な働き方ができる環境づくり」(51.0%)が続いた。
仕事・働き方に対する考え方について、「A.ひとつの仕事を長く続けて専門性を磨きたい」と「B.いろいろな業務を経験し、仕事の幅を広げたい」のどちらが近いかたずねた。「Aに近い」「どちらかと言うとAに近い」の計60.9%が「ひとつの仕事を長く続けて専門性を磨きたい」と回答した。
仕事・働き方に対する考え方について、「A.定年までひとつの会社に勤めたい」と「B.機会があれば転職・独立したい」のどちらが近いかたずねた。「Aに近い」「どちらかと言うとAに近い」の計64.5%が「定年までひとつの会社に勤めたい」と回答した。
仕事・働き方に対する考え方について、「A.副業・兼業をやってみたい」と「B.副業・兼業をやりたくない」のどちらが近いかたずねた。「Aに近い」「どちらかと言うとAに近い」の計46.8%が「副業・兼業をやってみたい」と回答した。
仕事・働き方に対する考え方について、「A.プライベートを優先したい」と「B.仕事を優先したい」のどちらが近いかたずねた。「Aに近い」「どちらかと言うとAに近い」の計82.7%が「プライベートを優先したい」と回答した。
働きたい職場について、「A.個人が評価され、年齢・経験に関係なく処遇される実力・成果主義の職場」と「B.競争よりも、ある年代まで平等に処遇される年功主義の職場」のどちらが近いかたずねた。「Aに近い」「どちらかと言うとAに近い」の計66.8%が「個人が評価され、年齢・経験に関係なく処遇される実力・成果主義の職場」と回答した。
働きたい職場について、「A.チームワークを重視する職場」と「B.個人の裁量に任せられる職場」のどちらが近いかたずねた。「Aに近い」「どちらかと言うとAに近い」の計78.9%が「チームワークを重視する職場」と回答した。
働きたい職場について、「A.仕事以外のことも相談できる職場」と「B.個人的なことにはあまり触れない職場」のどちらが近いかたずねた。「Aに近い」「どちらかと言うとAに近い」の計78.0%が「仕事以外のことも相談できる職場」と回答した。
働きたい職場について、「A:働いた仕事の“量”で評価される職場」と「B.働いた仕事の“質”で評価される職場」のどちらが近いかたずねた。「Bに近い」「どちらかと言うとBに近い」の計82.6%が「働いた仕事の“質”で評価される職場」と回答した。
自身のキャリアイメージを描いているかたずねた。「描いている」「どちらかと言えば描いている」の計55.2%が「描いている」と回答した。
自信のキャリアイメージを描いていると答えた回答者に、何年先までのキャリアイメージを描いているかたずねた。「5年」(34.2%)がもっとも多く、「10年」(35.9%)が続いた。
仕事に必要な能力やスキルを身につけることの責任はだれにあると思うかたずねた。「個人の責任である」「どちらかと言えば個人の責任である」の計85.5%が「個人の責任である」と回答した。