ラーニングエージェンシーの研究機関であるラーニングイノベーション総合研究所は、社会人1年目の300人を対象に入社前後のギャップに関する意識調査を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査対象:22~34歳の社会人1年目である就労者
- 調査時期:2022年7月22日~7月25日
- 調査方法:調査会社によるインターネット調査
- サンプル数:300人
- 属性:
(1)性別 男性/62.7%(188人)、女性/37.3%(112人)
(2)所属企業の従業員数規模
1人~50人/23.7%(71人)、51人~100人/12.7%(38人)、101人~300人/13.3%(40人)、301人~1,000人/11.3%(34人)、1,001人~5,000人/9.3%(28人)、5,000人~/10.7%(32人)、不明/19.0%(57人)
調査結果
入社前後のギャップをたずねたところ、すべての項目で半数以上が何らかのギャップを感じていることが明らかになった。とくに、「生活リズムや社会人としての考え方(顧客志向・当事者意識など)の習得」(70%)がもっとも多く、「上司からの仕事のアドバイス」(64.3%)、「社会人の基礎的なマナーの習得」(60.6%)が続いた。
ネガティブに感じるギャップを抽出し比較したところ、「生活リズムや社会人としての考え方(顧客志向・当事者意識など)の習得」がもっとも多く、48.0%が「想定よりもとても難しい/やや難しい」と回答した。次いで「社会人の基礎的なマナーの習得」(42.4%)、「仕事の難易度」(42.3%)と続いた。
ポジティブに感じるギャップを抽出し比較したところ、「上司とのコミュニケーション」がもっとも多く、26.3%が「想定していたよりとても/ややフランクで話しやすい」と回答した。次いで「上司からの仕事のアドバイス」(24.4%)が続いた。
職場の雰囲気・文化について、入社前後でどのようなギャップがあったかたずねた。「想定していたより、自由度が高かった」(26.2%)がもっとも多く、「想定していたより明るい雰囲気だった」(24.9%)、「熱気にあふれる雰囲気だった」(16.2%)、「意見を言い合える風通しが良い職場だった」(15.7%)と続いた。
入社前後のギャップをどのように捉えたかたずねた。「生活リズムや社会人としての考え方の習得」にギャップを感じた層では「会社を辞めたくなった」(25.2%)という回答がもっとも多く、「不安に感じた」(23.3%)が続いた。
勤務時間・仕事の難易度・仕事の量におけるギャップをどのように捉えたかたずねた。
- 「勤務時間」にギャップを感じた層では「会社を辞めたくなった」(20.1%)がもっとも多く、「大変だと感じた」(17.2%)、「不満を抱いた」(16.6%)と続いた。
- 「仕事の難易度」にギャップを感じた層では「不安に感じた」「大変だと感じた」(21.2%)がもっとも多く、「会社を辞めたくなった」(20.6%)が続いた。
- 「仕事の量」にギャップを感じた層では「大変だと感じた」(23.0%)がもっとも多くなった。
上司との関係性におけるギャップをどのように捉えたかたずねた。
- 「上司とのコミュニケーション」にギャップを感じた層では「安心した」(24.3%)がもっとも多くなった一方、「会社を辞めたくなった」が20.8%という結果になった。
- 「上司からの仕事のアドバイス」にギャップを感じた層では「会社を辞めたくなった」(22.3%)がもっとも多く、「成長の機会だと感じた」(20.0%)が続いた。またほかのギャップ項目とくらべて「貢献したいと感じた」(14.9%)の割合がもっとも多くなった。
- 「上司への悩みなどの相談」にギャップを感じた層では「安心した」「会社を辞めたくなった」(20.9%)がもっとも多くなった。
- 「上司からのスキルアップのサポート」にギャップを感じた層では「不安に感じた」(18.5%)がもっとも多くなった。
- 「自分のキャリアについて上司と話す場」にギャップを感じた層では「会社を辞めたくなった」(19.9%)がもっとも多くなった。
職場の雰囲気や文化のギャップをどのように捉えたかたずねた。
- 「配属先」にギャップを感じた層では「会社を辞めたくなった」(21.1%)がもっとも多くなった。
- 「職場の雰囲気・文化」にギャップを感じた層では「安心した」(21.0%)がもっとも多くなった。