アスクルは今回、事業所向け(BtoB)サービス「ASKUL」に登録している事業所を対象に、「コロナ禍における職場の来客対応」に関する調査をまとめた。
同調査では、依然として新型コロナウイルスの感染拡大が続き、政府や自治体からのさまざまな要請や注意喚起が強まるなか、多くの職場では、出社制限だけでなくお茶出しなどの来客対応においてもさまざまな変化が起きており、その実態を把握するため、ASKUL事業リサーチ専門チームが調査、全国1,016の事業所の回答を得た。
調査結果
勤務先では、来客者に対してお茶出しをしているか(していたことはあるか)?※提供形態や頻度は問わない。
職場の来客者へのお茶出しを「現在している」のは、76.6%。「過去はしていたが現在はしていない」は15.2%だった。業種別では、多くの業種において、7割~8割台でお茶出しをしているが、医療および介護は低い傾向となっていた。
(「過去はしていたが、今はしていない」と回答した場合)
それは新型コロナウイルスの影響(感染予防や衛生対策など)によるものか?
お茶出しを「過去はしていたが、今はしていない」理由は、新型コロナウイルスの影響(感染予防や衛生対策など)によるものが8割を超える。
勤務先では、来客者に対して湯呑みやグラス、コーヒーカップなどでお茶出しをしているか(していたことはあるか)?
来客者に対して、お茶出し(湯呑み、グラス、カップ利用)を「現在している」は、56.9%。「過去はしていたが、今はしていない」は、37.8%だった。
「現在している」は、地域別では「首都圏」がもっとも低く45.6%。もっとも高い「中国・四国(65.9%)」とは約20pt差となった。
(「過去に湯呑み、グラス、カップでお茶出ししていたが現在していない」と回答した場合)
新型コロナウイルスの影響が出始めて以降、お茶出しについて変化したことはあるか?
新型コロナウイルスの影響が出始めて以降のお茶出しについての変化をたずねると、「ペットボトルや紙パックの提供に変えた」が46.6%で約半数に。ほぼ同等で「お茶出しは原則中止(控えるよう)になった」が、44.6%で続く。
お茶出し以外の来客対応で、新型コロナウイルスの影響が出始める前と比較して変化したことはあるか?
お茶出し以外の職場での来客対応の変化では、「マスク着用を原則必須とした」が、72.0%でもっとも高い。続いて、「来客用にマスクやアルコール消毒液などを準備した」が64.6%、「屋内の換気に注意するようになった」が61.5%だった。
いまのような感染予防や衛生対策がどのくらいまで続くと思うか?
今後の職場の来客対応と、新型コロナウイルスの影響では、現在のような感染予防や衛生対策が「新型コロナウイルスの影響が収束しても当面は続く」とする回答がもっとも多く、60.3%だった。
調査概要
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:事業所向け(BtoB)サービス「ASKUL」に登録している25超の業種
- 調査エリア:全国
- 調査期間:2021年7月28日(水)~8月11日(水)
- 回収サンプル数:1,016
- 設計・実施・分析:ASKUL事業本部 リサーチ&ビジネスサポート