セールスフォース・ドットコムは、中小企業向け事業保険に特化するエヌエヌ生命保険が、新型コロナウイルスの感染拡大による非対面での代理店教育ならびにマネジメント強化のため、「myTrailhead for Customers and Partners」の導入を開始したことを発表。2021年内1万ユーザー(募集人)の獲得を目指すという。
myTrailheadは、Salesforce Platformと連携したオンライン学習プラットフォームで、各自がそれぞれのペースで学習することができる。ポイントやバッジがもらえる、ランキングを表示するなどゲーム感覚で学習を継続することができ、各学習トピックの最後にはクイズを設けることで知識の定着率が向上する。また、PCに限らず、スマートフォンやタブレット端末など、どのデバイスからでもいつでもどこでも学習が可能。
今回、エヌエヌ生命では、myTrailhead for Customers and Partnersを活用し、代理店教育の仕組み「NN Academy Online(エヌエヌアカデミーオンライン)」をリリース。同アカデミーでは、事業保険業界ならではの「借入金返済資金」「運転資金」などの資金ニーズに関する学習項目をひとつのモジュールとして履修することができ、基礎知識や具体的な保険商品、また顧客へのアプローチ方法について体系的な理解を促す。
なお、myTrailheadでの学習データはSalesforce上の営業データと連携可能なため、各募集人の履修状況を可視化できるほか、代理店ごとの学習度合いと募集実績の相関関係などを容易に把握・分析することが可能になる。代理店向けに教育を行なった結果、募集人の営業活動や売上がどう変化したのか、効果があったのかを分析し、必要に応じて教育コンテンツを改善することで、代理店、ひいてはエヌエヌ生命の売上増加に直結する教育を提供することができるとのこと。
エヌエヌ生命では、従来から代理店教育に注力しており、今回の新型コロナウイルス感染拡大による影響を受け、デジタル化の取り組みが一気に後押しされたという。同社では、myTrailhead for Customers and Partnersを最大限活用することで、新型コロナウイルスの流行にともなう活動の制限下においても、より一層中小企業経営者のニーズに即した事業保険の提案活性化を図っていく考え。