出前・デリバリーに関する調査研究と情報発信を行う「出前総研」は、新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワークを推進する企業が増えてくるなか、テレワーク中の食事について調査した結果を発表した。
出前館会員を対象に、「テレワーク」という働き方を知っているか聞いたところ、約8割が「言葉も意味も知っている」と回答。「名前だけ知っている」も含めると全体の96.5%が「テレワーク」を知っており、新型コロナウイルスの感染拡大により、政府からの感染症対策の一環として「テレワーク」活用の呼びかけなどがの認知を広めたと考えられる。
次に、テレワークを実施しているかどうか聞いたところ、「実施している」と回答したのは全体の26.8%に。勤務先におけるテレワークを命令・推奨している割合が28.3%の一方、「推奨されていない」は7割を超えており、通常通り出勤していることが推測される。
次に、テレワーク中はどのような食事をとることが多いか聞いたところ、1位は「出前」で67.9%、2位が「自炊」で61.5%、3位が「スーパーやコンビニのお弁当」で52.7%となった。特にひとり暮らし世帯では、78.1%が出前を利用していると回答した。
テレワーク中の食事で出前を利用する理由としてもっとも多かったのは「食事の準備をしないで済む」で67.4%。テレワーク中の食事の不満点として「食事の準備に時間を割きたくない」という回答が約2割あり、在宅時間を有効に活用するために、出前が利用されていることがうかがえる。また、プライベートと仕事の切り替えがしにくいテレワークでは「普段食べない食事が食べられる」ことから、出前が「気分転換になる」ために利用されていることも考えられる。
テレワーク実施者、未実施者それぞれに対して「テレワークを(今後も)実施したいか」聞いたところ、実施者の約70%、未実施者の半数以上が「実施したい」と回答した。
調査概要
- テレワーク中の食事に関する調査
- 調査期間:2020年4月4日~12日
- 調査対象:出前館利用者 1,537名(うち、有効回答者数 979名)