Sansan株式会社は、NPO法人ETIC.と共同でビジネスにおける関係人口「ビジネス関係人口」推算した。
関係人口は、その地域に住んでいる「定住人口」と、観光などで一時的に立ち寄ったり宿泊したりする「交流人口」の中間にある概念として位置付けられているもの。副業や兼業、ふるさと納税など、地域への多様な関わりを持つ層を指す。
Sansanのデータ統括部門 R&Dグループは、関係人口という指標が実際に地方創生にどのような影響を与えるのか把握すべく、名刺交換に関する統計的データを基に、ビジネス上の観点から関係人口に関する分析を行った。具体的には、個人向け名刺アプリ「Eight」で、地方の市区町村を所在地とする名刺を取り込んだユーザー数を集計し、順位をつけた。
正確なビジネス関係人口を導き出すため、ユーザー自身の拠点を示すプロフィール名刺の地域と、名刺交換相手の地域が同じ場合は集計に含めず、従業者規模数の大小で地域差がでないよう、ビジネス関係人口を地域の従業者数で割ったものをもとにしている。
推算の結果、ローカルベンチャーやエコツーリズムのような草の根での取り組みが盛んな自治体が、より上位に位置づけられることなどがわかった。