フリーは、健康診断やストレスチェックにおける回答進捗管理や電子申請などの業務を効率化する「freee人事労務 健康管理」において、「体調“ワカル”アンケート機能」の提供を開始した。
本機能の提供により、休職リスクの高い従業員を発見することができ、企業として離職を防ぐための対策を講じることが可能になる。
提供開始の背景
厚生労働省のデータ(※)によると、過去10年の間で労災の請求件数は2倍以上に増加しており、さらに精神障害による傷病手当金受給数も過去10年間で右肩上がりに増加している。そのため企業は従業員のメンタルヘルスケア対策が急務となっている。
フリーでは、勤怠管理や入退社管理を通して従業員の人事労務データが蓄積され、ストレスチェックやサーベイを通して、ストレス要因やコンディションが把握できるサービスとして「freee人事労務 健康管理」を提供しており、このたび、企業が従業員の健康を積極的に管理し、離職を防止するためのツールとして「体調“ワカル”アンケート機能」を導入した。
体調“ワカル”アンケート機能では、freeeが実施したマーケット調査データを用いた独自のロジックにより設問が設計され、休職リスクの高い従業員の約50%を体調“ワカル”アンケート機能から発見することが可能になる。これにより、企業は健康経営を推進し、従業員の満足度とパフォーマンスの向上に寄与する。
※厚生労働省「過労死等の労災補償状況」
「体調“ワカル”アンケート機能」の特徴
- リアルタイム健康チェック
従業員はスマートフォンやPCから容易にアンケートに回答し、その結果を即座に共有。これにより、企業は従業員の健康状態をリアルタイムで把握することが可能になる。
- データ分析による健康トレンドの把握
アンケート結果は集計・分析され、企業は従業員の健康状態のトレンドを確認できる。これにより、早期の健康課題の発見と対応が可能になる。
- 従業員の離職防止対策
健康状態の把握と早期対応により、従業員のストレスや健康問題を未然に防ぎ、離職のリスクを低減する。また、従業員の健康を重視する企業文化を醸成することで、従業員のエンゲージメントを高める。
「体調“ワカル”アンケート機能」に関する「統合flow」(※)ポイント
- Communication flowを改善
従来の従業員サーベイのプロダクトを導入したにもかかわらず、従業員の回答率が低く、結果として担当者の負担が増えてしまうなどの課題があった。
今回の「体調“ワカル”アンケート機能」は、勤怠打刻など普段から従業員が触れるfreee人事労務内で通知され、操作も完結する。従業員も気がつきやすく、担当者もリマインドの手間なく回答が収集できる点で、担当者と従業員の間のコミュニケーションを効率化する。
※「統合flow」とは、freeeの製品を開発していく基盤を指し、創業時から継続してきた設計思想を組み合わせたフレームワークの総称