Sansanは、同社が提供する営業DXサービス「Sansan」の利用が三菱UFJ銀行の全行員約3万名に拡大したことを発表した。あわせて、複数のシステムに分散した顧客情報の統合とリッチ化を可能にする「Sansan Data Hub」機能の提供により、営業DXの実現に向けたデータの利活用を後押しする。
Sansanは2021年より三菱UFJ銀行へのサービス提供を開始。一部営業部門での試験的導入の結果、リモートワーク化における営業活動の効率化、パフォーマンス向上に効果が見られたため、今回、全行員への利用拡充が決定した。三菱UFJ銀行が掲げる「スマートワーク@MUFG」のさらなる推進、全行員の名刺・接点情報を企業資産として活用することを目的とする。
また、BtoBデジタルマーケティング施策の強化を目指し、「Sansan」で正規化・最新化された人物データと同行が保有する顧客データを効率的に統合して活用するため、Sansan Data Hub機能が採用された。
同機能は接点データや企業データを外部システムに連携し、各システム内の法人・個人データを正確かつ最新に保つことで、高品質なデータ活用基盤を構築する。さらに統合された顧客データを国税庁公開の登記情報、帝国データバンク提供の企業情報、Sansan Data Hubが独自に付加する統計情報などでリッチ化することで、三菱UFJ銀行の営業・マーケティング活動の効果の最大化に貢献する。
利用拡大により期待される効果
- 全行員の名刺・接点情報を企業の情報資産として活用、営業DXを推進
名詞情報のアナログ管理・人脈情報の属人化を防ぎ、全行員の名刺・接点情報を企業の情報資産として組織的に管理・活用することが可能。組織全体の連携強化・コラボレーション活性化を実現し、営業DXの推進とビジネスチャンスの拡大を後押しする。
Sansan Data Hub機能を活用し、「Sansan」で構築したデータベースと同行が保有する顧客データを統合・整理。営業DXの推進に向けたデータ整備とデータ利活用が期待される。
- BtoBデジタルマーケティングの強化
全行員の人脈を会社の情報資産とすることで、マーケティング活動に活用できる顧客データの量が増加。さらに、人事情報の最新化機能による顧客データのメンテナンス工数削減、Sansan Data Hub機能によるセグメンテーション・ターゲティング精度の向上により、BtoBデジタルマーケティングが期待される。
- 生産性向上と働き方改革を促進
2022年、「Sansan」のアプリをインストールした社用スマートフォンを全行員に貸与。場所や時間を問わず「Sansan」のデータベースにアクセスできるようになり、多様な働き方が可能となった。また、Microsoft 365との連携により「Sansan」の名刺情報を連絡先として利用できる環境を整え、行員の生産性の向上を実現した。加えてオンライン名刺の活用を推進。働き方に合わせて名刺の形式を使い分けできることで、営業部門において対面営業・日対面営業を組み合わせたハイブリッド営業の取り組みを後押しする。