ハンモックは、AI OCRを導入している企業の運用担当者109名を対象に、AI OCR導入の実態調査を実施した。
- 調査概要:AI OCR導入の実態調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2022年6月6日~同年6月7日
- 有効回答:AI OCRを導入している企業の運用担当者109名
AI OCRで処理する1日の帳簿数は、101~500枚(34.9%)がもっとも多く、次点が501~1000枚(23.9%)。
AI OCR導入前に期待していたことをたずねた。「業務の手間を削減」58.7%で最多となり、「オフィスのペーパーレス化」(49.5%)が続いた。
AI OCR導入後の課題について、「かなりある」が19.3%、「ややある」が57.8%という結果に。AI OCRを導入した企業の約8割が、なんらかの課題を感じていることが明らかになった。
AI OCR導入後の課題の内容について質問したところ、「確認作業の手間がなくならない」が56.9%、「文字認識の精度が低い」が43.1%、「さまざまな帳票に対応できない」が36.3%という回答になった。その他、フリーコメントによる回答は次のとおり。
<自由回答・一部抜粋>
管理できる人材が不足している(59歳)
くせのある手書き文字の認識(59歳)
機械の整備、維持(55歳)
相対的なコスパが感じられない(51歳)
AI OCRで帳票を読み取ったあとの確認・修正作業についてたずねた。「確認が必要と表示された項目のみ目視チェック」が過半数(51.4%)を占め、「全項目の目視チェック」(29.3%)が続いた。
今後AI OCRに求める機能は、「高精度のデータ化」が65.1%、「OCR結果の確認作業の省略」が48.6%、「スピードの速さ」が45.0%という結果に。そのほか、フリーコメントでの回答は次のとおり。
<自由回答・一部抜粋>
人が関与しなくても良い管理(38歳)
機械の整備、維持に手間がかからない(55歳)
PAとの連携(59歳)
低コスト(50歳)
自社での入力作業をゼロにするAI OCRサービスの機能について、「かなり利用したい」が36.7%、「やや利用したい」が48.6%と、85.3%の回答者が興味を示した。