「OpenWork」を運営するオープンワークが「第二新卒が選ぶ、待遇と成長を両立する企業ランキング」を発表した。
同調査レポートは「第二新卒」と称される、若手転職者からの評価が高い企業を調査したもの。新卒入社から数年以内(20代)で転職をし、転職後の会社に対して投稿された若手社員のクチコミを「待遇の満足度」「20代成長環境」「人材の長期育成」の評価点で集計し、ランキングが作成された。
1位にランクインしたのは野村総合研究所。正社員に占める中途入社者の割合は約3割ほどと、新卒入社者が大半を占めている同社。待遇面の社員クチコミからは、待遇の良さや若手に対する家賃補助などの福利厚生の充実だけでなく、成長や育成面においてはプロフェッショナルとして任される文化に基づく充実した研修制度を評価する声も。
クチコミ
待遇
- 年収950万円。横並びで昇級していき、だいたい30歳前後で1,000万に到達する。ボーナスの割合が高い。学卒3年目、院卒2年目になると残業代は見込みになり支給されなくなる。家賃補助制度があり月6万円支給される。(エンジニア、女性、野村総合研究所)
成長・育成
- プロフェッショナルとして単価なりの専門スキルを求められます。若手でも現場に即投入され、キャリアの長い年上の顧客と相対する場が与えられます。また、社内外と連携して仕事する機会が多いため、調整力やコミュニケーション力が求められます。(SE、女性、野村総合研究所)
終身雇用から変化する日本企業
第二新卒に注目した同ランキングでは、中途採用比率が高い外資系企業が多くランクインする一方で、ランクインした日本企業の社員クチコミを参照すると「入社形態にかかわらずチャレンジできる環境」や「会社や周りからのサポートを評価する声」が見られた。5位にランクインしたトヨタ自動車は今後中途採用者の割合を大幅に引き上げると発表するなど、人材の流動性が高まる中で組織風土の変革が期待される。
クチコミ
- どこまで実現できるのかまだ世界中の誰もわからない自動運転技術をはじめ、CASE分野に惜しみなく多額の先行投資をしており、社員も失敗をして良いからチャレンジすることが期待されているため、前例を気にせず新しいことに取り組みやすい環境にある。(技術職、男性、トヨタ自動車)
- やりたいことがあれば、提案すれば耳を傾けてもらえる雰囲気がある。自分と同じ中途入社の社員も多く、中途だからといって特別扱いされることが少ない。世界シェアトップクラスの製品をいくつも持っており、それがモチベーションのひとつとなっている。やりがいのある仕事だと感じる。(生産技術、男性、旭化成)