NTTコミュニケーションズがワークスペースの検索・予約ができるサービス「droppin」の提供を開始した。2020年2月から個人利用者向けに実証実験を開始した同サービス。2021年6月には鎌倉市と協定を結び、鎌倉市民のテレワーク支援などに取り組んできた。
コロナ禍の影響で、リモートワークの実施や時差出勤、フレックスの導入など従業員の多様な働き方の推進や、外部環境の変化にフレキシブルに対応することを目的に、ワークスタイルを見直す企業が増加している。
リモートワークにおいては、通勤時間が削減されたことによる時間の有効活用や、居住地を問わずに働くことができるなど、さまざまなメリットがある一方、自宅環境においてはインターネット回線の不調や、集中して業務に取り組める環境が整っていないという課題も。これにより、自宅でもオフィスでもないワークスペースの利用を検討する企業が増加している。しかし、従業員の居住地付近にワークスペースを用意するには、複数の事業者と個別に契約する必要があり、支払い管理や予約方法のマニュアル作成などが企業の負担となっている。
同サービスでは、ワークスペース利用のプラットフォームとして、複数事業者との契約や支払い、スペース予約を統合することで、全国の多種多様なワークスペースを利用することが可能に。また、働く場所の選択肢を多様化することで、従来のオフィス面積の適正化など柔軟なオフィス設計にも寄与する。