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8割以上が「年上部下」、または「年下上司」がいると回答/ロバート・ウォルターズ調査

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 グローバル人材の転職を支援する人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンは、語学力と専門スキルを活かして働くグローバル人材を対象に、10月1日の年配者を敬うという『国際高齢者デー』にかけて、「年上部下」の現状を理解し、より良い働き方の実現をサポートするために、「年上部下と年下上司」の実態を調査したアンケート結果を発表した。

 同調査結果の詳細は、次のとおり。

8割以上の会社員は、「年上部下」、または「年下上司」がいる

 グローバル人材を対象としたアンケート回答者346名に、「年上部下」、「年下上司」と働いている、または働いたことがあるかを聞いたところ、8割以上が「年上部下」(25%)、「年下上司」(29%)のどちらか、もしくは「両方」(30%)と働いている/働いたことがあると回答した。回答者の勤務先が日系企業(84%)、外資系企業(85%)の場合での差はなく、実力主義が浸透しつつあるのが数字として読み取れた。

 またその年齢差について、「年上部下」では「5-10歳」(48%)差がもっとも多く、「1-5歳」(31%)と続き、「20歳以上」も10%ほどいた。「年下上司」では「5-10歳」(42%)差がもっとも多く「1-5歳」(38%)と続き、「20歳以上」は4%だった。

「年齢が理由で働きにくさを感じる」のは「年上部下」は3割、「年下上司」は2割と少数派

 「年上部下」、「年下上司」と働いている/働いたことがあると回答した人に、「年齢が理由で働きにくさを感じたことがあるか」をたずねたところ、「年上部下」に働きにくさを感じた(29%)、「年下上司」に働きにくさを感じた(17%)という結果になり、ともに「年齢が理由で働きにくいと感じる人」は少ない傾向がみられ、就業環境だけでなく、人々の意識も環境とともに変化していることがわかった。

気になる年齢差別、男女別、年代別の「働きにくさ」

 「働きにくさを感じる」と回答した少数派の人に年齢差を聞いてみたところ、「年上部下」との年齢差は1位「5-10歳」(42%)と微妙な年齢差が大多数を占め、「それなりの実績を積んできた人に対して指示しにくい」との意見もあがった。「年下上司」の場合は「1-5歳」(50%)が1位で、逆に年齢が近いほど「働きにくさ」を感じやすいことがうかがえる。

 男女では、女性で「年上部下」に対して働きにくさを感じたのは36%、逆に「年下上司」に働きにくさを感じたのはわずか8%と大きな差が出たのに対し、男性は年齢の上下によっての差が出ない結果となった。(「年上部下」27%、「年下部下」22%)

 また、年代別では、40代の9割が「年下上司」に対して働きにくさを感じたことがないと回答。40代を除くほかの年代の回答が8割という数字にとどまったのに対し、中間層で年功序列崩壊を若いうちから経験していることが結果として表れ、年齢に捕らわれない働き方を実践していることが示唆できた。

「働きにくさを感じる理由」は年齢が生むイメージ

 「働きにくさを感じる理由」を問う質問への回答で、もっとも多かったのは、「年上部下」に対しては「年上なので注意しづらい」(46%)。一方、「年下上司」に対しての回答では、「年齢故の経験値・知識不足を感じる」(53%)が過半数をこえる結果となった。これらは、大部分は年齢を気にしないながらも、年齢が生むイメージの残像が消えていないことも表している。

年齢の壁をこえるには「コミュニケーション」がカギ

 上記の結果をふまえた、「年上部下とうまくいったコツ」については、「どんな時でも敬語を使用した」(55%)がもっとも多く、年上に対する敬意を見せることが良好な関係を築くポイントに。

 「年下上司とうまくいったコツ」として挙げられたのは、「年齢を気にしないで接した」(39%)や「積極的にコミュニケーションをとった」(28%)が上位になり、コミュニケーションがカギとなっていることがうかがえた。

 「何をためしてもうまくいかなかった」と回答したのは、「年上部下」わずか4%、「年下上司」17%で、多くの人たちがコミュニケーションを通して「年齢」という壁を乗り越えていることがわかった。

調査概要
  • 調査期間:2021年9月1日~9月12日
  • 調査対象:同社に登録のある日本在住の会社員 n=346人

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