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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZine Day 2025 Summer

2025年7月24日(木)13:00~18:20

AIが切り拓く不動産営業の未来

顧客視点で「人×AI」のバランスを見出す ネット不動産時代における“ハイブリッド型”営業への進化

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顧客視点で設計する「人×AI」の最適なバランス

 価格査定や収支計算といった定量的な判断領域では、AIによる査定機能やシミュレーションツールの登場により、かつて専門家に依存していた業務をオーナー自身が行えるようになりました。こうしたオンラインツールの普及により情報の非対称性が解消され、誰もが客観的なデータに基づいて初期判断を下せる環境が整っています。

 一方で、「売却すべきか、持ち続けるべきか」といった中長期的な投資判断や、人生設計を見据えた意思決定には、依然として“人の力”が不可欠です。1人ひとりのオーナーの感情や背景、価値観に寄り添い、データだけでは読み取れない“本音”にアプローチできるのは、人間ならではの役割だと考えています。

 パートナーズでは、人の役割を「お客様に寄り添う業務」、テクノロジーの役割を「情報提供や判断支援の効率化」として整理し、営業活動のどこまでをテクノロジーで補い、どこからを人が担うのかを明確に分けることで、それぞれが得意とする領域で補完し合い、オーナーにとって納得感のある売却体験を提供しています。これにより、「AIを活用した次世代の不動産営業」のあり方を追求しています。

 大切なのは、どの割合が最適かを営業が決めるのではなく、お客様の状況や気持ちに合わせて柔軟に設計することです。たとえば、ECサイトがこれだけ便利で手軽になった現代でも「人に相談してから買いたい」と思う場面があるように、不動産においてもお客様の価値観や習慣、タイミングによって、心地良く感じる体験はさまざまです。

 オーナーの「ここまでは自分で調べたい」「この部分はプロに任せたい」といったニーズに対し、「人:テクノロジー=8:2」や「人:テクノロジー=1:9」、場合によっては「人:テクノロジー=0:10」といった、自ら判断・操作されるお客様向けの顧客体験が最適な場合も有り得ます。人によるきめ細やかな寄り添いとテクノロジーによる効率化の両輪で、1人ひとりに最適な顧客体験を提供していくことが求められます。

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ネット不動産時代の到来 営業は“ハイブリッド型”へ

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この記事の著者

株式会社パートナーズ 執行役員 CPO(Chief Product Officer) 野浪義也(ノナミ ヨシヤ)

 京都外国語大学卒。2007年、中国大連にてNHN CHINA、2013年、株式会社アレクトを経て、2017年、GA technologiesに入社後、株式会社パートナーズにて売却事業におけるプロダクトマネージャーに就任。2023年、株式会社パートナーズ執行役員就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/7255 2025/07/17 07:00

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