Sansanは、山梨中央銀行と、中小企業向け名刺管理サービス「Eight Team」のパートナー契約を締結したことを発表した。
同契約に基づき、山梨中央銀行の行員が取引先企業に対してEight Teamを紹介することが可能となる。山梨県を中心とした地域企業のDX推進を後押しし、業務効率化や営業機会の創出に貢献する。

契約締結の背景
日本全国で人口減少が課題となる中、2024年4月に公表された総務省統計局の人口推計(※1)によると、前年より人口減少率が拡大したのは38道府県にのぼり、山梨県はもっとも大きな減少幅(対前年差0.32ポイント)を示した。さらに、山梨県が2024年10月に公表した「山梨県働き方改革等意識調査結果(※2)」によると、県内企業の86.2%が人口減少の影響を実感していると回答。こうした状況の中、地域経済を支える中小企業では、限られたリソースの中で事業を成長させるために、ITツールを活用した生産性向上が急務となっている。
山梨県内の金融機関である山梨中央銀行では、持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みを進めている。とくに、地域企業のDX支援に注力しており、ITコンサルティングの提供を通じて経営課題の解決を支援している。
一方、Sansanは、中小企業向けの名刺管理サービスEight Teamを提供し、名刺情報の共有を通じた業務効率化や営業機会の創出をサポートしている。利用者全体の67.8%が「10名以下」の組織で活用しており、中小企業を中心に導入が進んでいる(※3)。
山梨中央銀行の顧客に対するEight Teamの導入提案や活用サポートを通じて、地域企業における営業生産性の向上を加速させることを目指し、今回の契約締結に至った。なお、Eight Teamが地方銀行とパートナー契約を締結するのは今回が初めてとなる。
パートナー契約の内容
今回の契約により、山梨中央銀行の行員が取引先企業にEight Teamを紹介できるようになる。さらに、Sansanが持つDX推進の知見を提供することで、企業のデジタル化をサポートする。山梨県内企業がEight Teamを活用し、営業DXを推進することで、業務の効率化や生産の性の向上を実現し、持続可能な成長を後押しする。
また、Eight Teamでは、今後も地方金融機関をはじめとする地方のさまざまな企業と連携し、中小企業の生産性向上と営業機会の創出をサポートしていく方針。
※1 総務省「人口推計(2023年10月1日現在)」(2024年4月12日発表)
※2 山梨県「山梨県働き方改革等意識調査結果」(2024年10月31日発表)
※3 Sansan「営業活動における実態調査」(2025年1月30日発表)