アーカス・ジャパンの不動産業界に特化したCRMソリューションは、Dynamics 365のプラットフォーム上に構築されている。Dynamics 365はマイクロソフトが開発した製品で、ExcelやWordなどのOffice各種ソフトに加え社内データベースなどあらゆるツールや情報を一元的に連携・統合が可能である。
マイクロソフトは、AI技術に過去最大となる100億ドルを投じ、約30年ぶりとなるキーボードの刷新である「Copilotキー」の追加を2024年1月4日に発表。そのため、アーカス・ジャパンによる不動産ソリューションでも、今後公開されるMicrosoft Copilot(AI)との連携が可能になる。
不動産業界が抱える課題
大手ポータルサイトの普及と不動産ツールのコモディティ化が進み、不動産業界は新規顧客との接触ポイント、すなわち「タッチポイント」が限られてきた。多くの不動産会社が同じ情報源を利用していることで、結果として似通ったマーケティング戦略をとることが多くなっている。
また、多くの企業が同様のマーケティングアプローチを採用することから、“来店人数”や“売上単価の中央値・平均値”を変動させることが非常に困難な状況にあると言える。
このような状況下では、接触した顧客を契約に導くための独自の価値提案を行い、契約のコンバージョン率を最大化することが重要である。
CRMを導入する7つのメリット
1.顧客情報の一元管理
CRMは顧客に関する情報を一元的に管理することができ、必要なデータへのアクセスを迅速に行える。
2.販売・営業の効率化
過去の取引履歴や顧客の購買傾向を把握することで、効果的な営業戦略やアプローチを練ることができる。
3.顧客満足度の向上
顧客のニーズや要望、問題点を迅速に把握し、対応することで顧客満足度を向上させることができる。
4.業績分析の容易さ
CRMを使用することで、売上、リード、顧客の獲得コストなどの重要な指標をリアルタイムで確認できる。
5.コミュニケーションの強化
組織内の異なる部署間での情報共有が容易となり、連携を強化する。
6.顧客のライフサイクル管理
顧客の購入段階に応じて適切なコンテンツやサービスを提供することができる。
7.リテンションの向上
顧客との関係を継続的に深化させることで、長期的なロイヤルティの確立やリピート購入の促進が期待できる。
Microsoft Copilotを不動産ビジネスに活用するシーン想定
1.顧客対応の自動化と最適化
ーメール自動応答:顧客からのメールに対して、Copilotが内容を解析し、最適なテンプレートを使用して返信を自動生成する。
2.データ分析
ー物件データや顧客データなどを分析し、動向の変化などの洞察を提供する。
3.営業とマーケティングの最適化
ーリードスコアリング:潜在顧客のデータを分析し、購買可能性が高いリードを特定する。
ーカスタマイズされたマーケティングキャンペーン:顧客の好みや過去の行動を分析して、カスタマイズされたマーケティングメッセージを作成する。
4.契約と文書の管理
ー契約書の自動生成:過去の契約データを基に、新しい契約書のドラフトを作成する。
ー文書レビュー:AIが契約文書を解析し、エラーや改善点を指摘する。