アントプロダクションが運営する、仕事に関する悩みに向き合うウェブメディア「リバティワークス」は、「労働日数・労働時間」「働く目的」「今の職場への不満」など、理想的な働き方に関するアンケート調査を実施した。
調査概要
- 概要:働き方・仕事に関するアンケート
- 有効回答数:500人
- 調査対象:日本在住の就労経験がある男女
- 調査実施日:2023/7/28~2023/8/1
- 調査方法:インターネットによる任意調査
回答者の労働形態は正社員が最多
現在の雇用形態について質問したところ、44%(220人)の回答者は正社員、次点でパート・アルバイトが多く17%(85人)となった。休職中・または転職活動中との回答は合計で14.4%(72人)。正社員以外の非正規雇用、自営業については幅広く分布しているのがわかる。
7~8時間労働をしている層は回答者の38%
法定労働時間のラインとなる8時間近く働いている労働者は、全体の38%(190人)となった。1日に4~6時間働く層も21.6%(108人)と、短時間のみ労働に従事する回答者もいる一方、月20~40時間程度の残業が予想される9~10時間の労働をしている層は19.4%(97人)となった。また、1日に11時間以上働いている回答者は、計6.6%(33人)となった。
1週間に5日働いているのは57%
500人の回答者のうち、過半数の57%(285人)は従来どおりの週休2日で働いている結果に。週に休みが0~1日の回答者は14%(70人)と、週休3日で働く層の8.2%(41人)を上回る結果となった。
休日が週に4~5日ある回答者は8%(40人)。1週間の6~7日が休日(休職中・転職活動中を含む)と回答したのは12.8%(64人)となった。
現在の日本では大多数の人が週休2日、またはそれ以下の週休で働いているのが読みとれる。
理想的な週休日数は「3日」が最多
理想とする働き方について質問したところ、もっとも多かったのは「週4日の労働=週休3日」を希望する声であった。希望する日数として週休3日を挙げたのが40.8%(204人)。続いて週休2日が29.6%(148人)、週休4日が21.2%(106人)となった。
職場に対して不満を抱える人は多い
回答者500人のうち、「耐え難いほど不満がある」「不満がある」と回答したのは55%(275人)となった。一方、「不満はあまりない」「不満は全くない」と回答したのは17.6%(88人)となった。
金銭面の不満に関する回答が圧倒的多数
職場に何らかの不満を持っている回答者に対し、具体的な不満の内容についてたずねた。その結果、とくに多かった回答は「給料が低い」(249人)、「給料が上がらない」(192人)、「キャリアアップの道筋が見えない」(141人)となり、現在の給料・将来的な給料アップに関する不満が挙がった。
65.2%は「当面の生活費」を稼ぐために働いている
労働者側の働く目的をたずねた。その結果、65.2%の回答者は「当面の生活費」を目的に働いていることがわかった。次に多かった回答は「将来に向けた貯金」で19.8%(99人)。
職場への不満に関するアンケートと同様、金銭面を重視する回答者が大多数となった。
「働くのが好き」な層よりも「できれば働きたくない」層が多い
労働そのものを「好き」と感じているかたずねた。その結果、単一の回答としてもっとも多かった回答は「働かなくていいなら働きたくない」が33.4%(167人)。程度に差はあれど、働くのが好きではないが嫌でもない中間層を合計するとが45.4%(227人)で多数派となった。
「趣味と同じくらい好きで楽しい」「趣味には劣るがそこそこ好き」と回答した層は合計で21.8%(109人)となった。
過半数の回答者が転職を考えている
回答者500人に対して、現在の職場から転職する意思があるかどうかをたずねた。その結果、今の職場から転職する意思がある、または検討しているとした回答者は51.4%(257人)となり、過半数が転職を前向きに検討していることがわかった。
すでに退職している60名を除いた440人の就労者に限定すると、転職をしたい労働者の割合は58.4%まで上昇する。
理想とする働き方に必要なのは「本人のスキルや能力」
労働者が希望する働き方の実現には、どのような要素が必要だと考えているか質問した。その結果、とくに回答が多かったのは「需要が高いスキル」23%(115人)、「自分自身の才能」21.4%(107人)となった。