マツリカは、企業として100万円以上の購買経験/導入検討をしたことがある469名を対象に「日本企業の購買実態調査」を実施。最終的に購買しなかった191名の購買中止要因を分析し、その結果を「Japan Sales Report 2022 Buying Study 追加分析~なぜその購買は実行されなかったのか~」として公開した。
調査概要
- 調査企画:マツリカ
- 調査機関:クロス・マーケティング
- 調査方法:オンライン上でのアンケート調査
- 有効回答数:469件
- 実施対象:従業員100名以上の企業において、直近2年以内にソフトウェア製品(総額または年間価格が100万円以上)の購買/導入経験がある会社員
- 調査期間:2022年5月27日~2022年5月30日
- 追加分析内容:質問「最終的に購買は実行されましたか。」に「いいえ」と回答した群(191件)における、購買中止要因の分析
調査結果
購買活動において苦労したことをたずねた。購買実行群では第1位が「社内承認」(45.0%)、第2位が「予算の確保」(34.5%)、第3位が「検討プロジェクトのメンバー間合意」(29.1%)という結果になった。
一方、購買中止群では第1位が「社内承認」(41.4%)、第2位が「検討プロジェクトのメンバー間合意」(30.9%)、第3位が「予算の確保」(29.8%)と、購買実行群と比較して「検討プロジェクトの合意」に苦労していることが明らかになった。
購買中止群のうち「営業にサポートしてもらえた」と回答した群を対象に、購買活動において苦労したことをたずねた。その結果、「社内承認」(51.1%)がもっとも多くなった。
購買活動に対する関与者数の影響について、関与者数が少ないほど社内承認への苦労が増え、多いほどメンバー間合意への苦労が増える傾向が見られた。
社内承認の苦労に対する役職の影響について、回答者の役職別では「一般社員」が47.3%、「課長」が37.7%、「部長」が35.5%、「取締役以上」が16.7%と、役職が上がるほど社内承認は容易になる傾向が見られた。
一方、意思決定者の役職別では「一般社員」が33.3%、「主任・係長クラス」が27.8%、「課長クラス」が41.2%、「部長クラス」が32.8%、「取締役以上」が51.6%、「社長・会長」が60.0%と、意思決定者が役員以上の場合、過半数が社内承認に苦労する傾向が見られた。