みらいワークスは、業務委託契約の決裁権を持つ事業部長・経営者・役員403名に対して「企業の業務委託利用」に関する実態調査を実施した。
83.4%が「今後プロ人材の業務委託が必要になる」と回答
勤務先でのプロ人材の業務委託の必要性が高まっていくかどうかの見解を尋ねると、「非常にそう思う」が42.2%、「ややそう思う」が41.2%であった。
人材育成の難化の指摘が多数
前問で「非常にそう思う」「ややそう思う」を選択した回答者を対象に「今後プロ人材の業務委託が必要になってくると思う理由を教えてください」と尋ねると、「プロフェッショナル人材の育成難易度が上がっているため」が52.1%、「新規事業の必要性があるため」が37.5%、「内部での事業・経営変革が難しいため」が37.2%という結果に。
「エンジニア」「PM/システム企画開発」「事業企画・事業開発」など
プロ人材の業務委託にあたり、依頼したい業務を尋ねると「エンジニア」が36.7%、「PM/システム企画開発」が28.0%、「事業企画・事業開発」が21.3%であった。
自社社員には「マネジメント能力」「責任感」を求める声
業務委託ではない、正社員に求めるスキルを問う設問では、「マネジメント能力」が53.6%、「責任感」が50.4%、「コミュニケーション能力」が49.1%という結果に。
約半数が「正社員9、業務委託1」の割合
「現在の正社員と業務委託の人数割合を教えてください」という質問では、「正社員9、業務委託1」が46.2%、「正社員8、業務委託2」が14.9%となりました。
理想の割合は「正社員7、業務委託3」が20.1%で最多
「将来的な正社員と業務委託の理想の人数割合を教えてください」と尋ねると、「正社員7、業務委託3」が20.1%、「正社員5、業務委託5」が10.7%と、実情以上に業務委託の割合を増やしたい意向がうかがえる結果に。
約6割が「今後は新卒採用より業務委託活用が活発になる」と予想
今後は「新卒採用」以上に業務委託の活用が活発化するのか、意見を尋ねたところ、「非常にそう思う」が18.1%、「ややそう思う」が39.5%と、計6割弱が業務委託の活用が加速する旨を回答した。
業務委託の外注「うまくいかなかった」 7割以上が経験
「業務委託でプロ業務を外注し、うまくいかなかった経験はありますか」という設問では、「ある」が45.9%、「何度もある」が25.8%という結果に。
「経験から想定していたスキルと実際のスキルの相違」が約6割
前問で「何度もある」「ある」を選択した回答者を対象に、「うまくいかなかった経験について教えてください」と尋ねると、「経験から想定していたスキルと実際のスキルが相違していた」が59.9%、「業務要件の定義をできておらず、十分な成果をあげられなかった」が53.6%、「コミュニケーションが取りづらかった」が25.3%であった。
調査概要
- 調査概要:「企業の業務委託利用」に関する実態調査
- 調査期間:2022年3月10日~14日
- 有効回答:業務委託契約の決裁権を持つ事業部長・経営者・役員403名