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2022年卒内定式、「リアルで実施予定」が4割 「オンラインで実施」は8.8ポイント増/学情調査

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 学情は、企業の採用担当者を対象に、「内定式の実施方法」に関するインターネットアンケートを実施した。

 2022年卒の内定式について、「リアルで実施(一部の学生にはオンラインで配信する場合も含む)」と回答した企業は、39.1%で約4割。「直接来社して、企業の雰囲気を感じてほしい」「内定者同士でコミュニケーションを図る時間を持って欲しい」「コロナ禍でさまざまなイベントが中止・縮小されているからこそ、しっかり節目をお祝いしたい」などの声が寄せられた。

 一方、「オンラインで実施」の回答も35.4%を占め、企業により対応がわかれる結果に。オンラインで実施する企業も「普段は内定式に参加しない現場の社員も参加して、企業の雰囲気を感じてもらえるようにする」「事前に自宅に配達した軽食を、オンライン懇親会で一緒に食べ、一体感を持てようにする」などとしており、オンライン・リアルの実施方法の違いはあれど、内定式が内定者の心に残るものになるよう、各社工夫を凝らしていることがうかがえる。

 リアルかオンラインかの実施方法に違いはあるものの、74.5%の企業が内定式を実施する予定。2021年卒の内定式(2020年実施)では、21.6%が「実施していない」と回答しており、実施を見送る企業は半減していることがわかる。

 昨年から「オンラインで実施」の回答が8.8ポイント増となっており、昨年はコロナ禍で初めての内定式となり実施を見送った企業も、今年はオンラインでの実施が企業の受け皿になったことで、内定式実施の判断につながったと推察される。

 なお、「未定」(9.4%)と回答した企業は、「緊急事態宣言が解除されたらリアルで開催するが、延長されればオンラインで開催する」「直近の感染状況を踏まえて見極める」などとしているとのこと。

 人事担当者から寄せられたリアル実施・オンライン実施の際の工夫や対策は、次のとおり。

リアルで実施する際の工夫・対策

  • 内定式後の懇親会(会食)は中止にするが、内定者だけでコミュニケーションを取れる機会を設ける
  • 内定式後の懇親会(会食)は黙食にし、会話時はマスクの着用を徹底する
  • 会場を倍の広さにし、密にならない席次にする
  • 密を避けながらも、内定者と社員、内定者同士がコミュニケーションを取りやすいように工夫したい。
  • 参加者が自由に話せる時間を設けるなど、感染症対策を意識するあまり、無機質にならないようにしたい
  • 企業側の参加者はワクチン接種を2回終えた社員に限るなど、安心して参加してもらえる体制を整える
  • 例年、手渡しで渡していた内定通知書を、あらかじめ各席に配布しておき、時間を短縮する
  • 内定式を欠席した場合は改めて機会を設けること、欠席してもマイナスな印象にならないことを周知し、万が一体調が優れない場合は無理しないように、内定者に事前に伝えるようにしておく

オンラインで実施する際の工夫

  • 内定式の開催後、内定者だけでコミュニケーションをとれる時間を設ける
  • 自宅に軽食と飲み物を届け、オンライン懇親会で参加者が同じものを食べながら交流する時間を設ける
  • 現場の社員も参加し、社員とコミュニケーションをとれる時間を設ける
  • オンライン懇親会の開催時間を定時後に設定し、例年内定式には参加しない現場の社員も参加
  • 役員や人事担当者だけでなく、現場の社員とも交流できるようにする
  • 内定通知書を郵送で送り、内定式の中で開封してもらう予定
調査概要
  • 調査対象:全国の企業採用担当者
  • 調査方法:ウェブ上でのアンケート
  • 調査期間:2021年9月13日~2021年9月14日
  • 有効回答数:319名

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