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コロナ禍の働き方「精神面の負担、疲労が増えた」3人に1人以上が実感/WeWork Japan調査

2021/09/21 05:00

 フレキシブルオフィスを展開するWeWork Japanは、主にオフィス内で勤務し、従業員20人以上の企業に勤める 1,000名(経営層・人事総務関連層:500名 一般従業員:500名)を対象に、「コロナ禍長期化における働き方」に関する調査を実施した。ここでは「経営者・人事・総務および従業員の意識調査比較」をまとめる。

同調査内での「ウェルビーイング」とは、個人が身体的・精神的・社会的に健全で持続的な幸福を感じられる状態(理想的なワークライフバランスが保たれている、自分の能力が最大限発揮できる環境がある、現在の働き方に対し満足度・幸福度が高いなど)と定義している。

経営層・人事・総務の回答

オフィス戦略は会社の成長に影響を与えると思う57%

 「あなたの会社の成長にオフィス戦略が影響を与えると思うか」という質問では「思う」「どちらかといえばそう思う」合わせて57.6%に。経営層・人事関連層の半数以上がオフィス戦略は会社の成長に影響を与えると考えていることがわかった。

オフィス戦略への期待では、コスト削減(金銭的資本)よりも人的資本に関わる項目が選ばれる傾向に

 「会社の成長にオフィス戦略が影響すると思う理由」については、「優秀な人材確保につながる」が46.2%ともっとも多く、「従業員に心身共に健康に働いてもらう」が44.4%、「従業員に能力を発揮してもらう」が42.7%と続いた。オフィス戦略はコスト削減(金銭的資本)よりも人的資本に関わる項目が選ばれる傾向がうかがえる。

オフィスの役割としてもっとも重要なことは、集中できる環境とコミュニケーション創造の場

 「コロナ禍以降のオフィスの役割として重要だと思われるものは何か」という質問では、「集中して仕事に取り組める場所」と回答した人が62.4%でもっとも多い結果に。「社内のチームワークを深める場所」が49.6%、「社内・社外の人との偶発的な出会い・コミュニケーションが生まれる場所」が33.8%と続く。経営層はオフィスもっとも重要な役割は、「集中して仕事に取り組める場所」と考えていることが判明した。

従業員が働く場所を選択できるメリット上位は「働き方改革による柔軟な働き方の実現」「自由な働き方の提供による従業員の満足度向上」

 「従業員が働く場所を選択できるメリット」に関する質問では、「働き方改革による柔軟な働き方の実現」が56.4%でもっとも多く、続いて「自由な働き方の提供による従業員の満足度向上」が55.2%、「生産性の向上」が31.4%。経営者は働き方を柔軟にすることで従業員の満足度向上や生産性の向上を期待していることがみてとれる。

ウェルビーイング実現への取り組みを行っている企業はわずか9% 従業員との意向に乖離

 会社の人事制度、人事施策上重視していることのTOP3は「従業員の教育、能力開発」が50.0%、「雇用の維持、保証」が48.8%、「健康管理やメンタルヘルス対策」が48.6%。一方で、「ウェルビーイング実現」への取り組みを行っている企業はわずか9.2%となり、従業員への質問で、働くうえでの重要な価値観に「ウェルビーイング」を選んだ人が42%いた点との乖離が見られた。これにより、社会的に健全で持続的な幸福を感じられる状態を指す「ウェルビーイング」への取り組みが、今後重要視されていくと考えられる。

従業員の回答

「仕事におけるモチベーション向上のために働きやすいワークスペース環境が重要」83%

 「仕事におけるあなたのモチベーション向上のためには、働きやすいワークスペース環境は重要だと思うか」という質問では、「重要だと思う」「どちらかといえば重要だと思う」を、合わせて8割以上が選び、大半がモチベーション向上には働きやすいワークスペース環境が重要と考えていることがわかった。

オフィスで仕事をする意義や魅力のTOP3は「集中できる」「チームとコラボレーション」「パソコンのメンテナンスやITサポートが受けられる」

 「オフィスで仕事をする意義や魅力だと思うものは何か(複数回答)」という質問では、オフィスが「集中できる環境」と回答した人が56%でもっとも多く、「自分のチームとコラボレーションできる」が28.6%と続いた。高い集中力が必要な業務は在宅勤務ではなく、オフィスで行いたいと考える人が多いことが判明した。

約35%がコロナ禍における働き方は以前に比べ精神面の負担、疲労が増えたと回答

 「コロナ禍によって、過去1年~1年半の間に、あなたの業務にはどのような変化があったか」という質問では、コロナ前に比べて34.8%の人が精神面の負担、疲労が増えたと回答。身体面の疲労や業務量の変化よりも精神面の負担、疲労を挙げる人が上回った。

コロナ禍における業務上の現状課題のTOP3は「精神的な負担や疲労」「チームワークやコラボレーション機会の維持・確保」「モチベーションの維持・強化」

 「コロナ禍以降の働き方において、現在、あなたが業務上感じている課題は何か」という質問では、「精神的な疲労や負担」が30.2%ともっとも多く、「チームワークやコラボレーション機会の維持、確保」が29.4%、「モチベーションの維持、強化」が28.4%と続いた。身体的な疲労よりも精神的な疲労や負担を挙げる人が14ポイント高く、コロナ禍では従業員の精神的なケアが必要なことがみてとれる。

調査概要

  • 調査エリア:首都圏(1都3県)、関西圏(京都・大阪・兵庫・奈良)、中京圏(愛知・三重)、宮城、福岡
  • 方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象:20~60代男女
  • 回収サンプル:主にオフィス内で勤務し、従業員20人以上の企業に勤める 1,000名(経営層・人事関連層:500名 一般従業員:500名)
  • 調査期間:2021年7月28日(水)~30日(金)


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