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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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大手企業への営業戦略と実践~持続的な事業成長に向けて~ 『エンタープライズセールス』出版記念イベント by SalesZine

2024年11月20日(水)15:00~17:10

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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働き方改革で変わる営業

「副業」のメリットとデメリットは?企業と個人それぞれの視点から迫る[働き方改革で変わる営業-後編-]

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 前編ではリモートワークに関する話を展開してきました。後編では、働き方改革のもうひとつの大きなトピック「副業」をテーマに述べていきます。まだまだ整備の追いついていない副業規定や、機密情報の取り扱い方について掘り下げて考えていきます。副業によるメリットとデメリットとは一体何なのでしょうか。

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終身雇用の終焉

 「副業解禁」から受けとれるメッセージは「終身雇用制度は終わります」ということでしょう。

 ほかにも稼げる手段が増えるので一見、個人にとって良いことのように見えるのですが、実力主義、自己責任の要素がかなり強くなります。個人的には、フリーターという言葉が流行った1990年前後と似た雰囲気を感じています。

 終身雇用のときは自由がないぶん、定年までの生活は会社が保証するという考え方がありました。これからの企業は、従業員の生活を保証するという責任を持たなくなっていくかもしれません。その意識は当然、給与や労働条件にも反映されます。「最低限生活するにはこれぐらいの金額が必要」という配慮がなくなるということです。

 副業ができる人にとってはやりやすくなるでしょうが、できない人にとっては梯子を外されてしまった状態になります。1社からもらえる給与は相対的に下がり、複数の収入源からいま以上の収入を得なければならなくなります。働くことの最適化を自分自身で考えなければならない時代に突入したと言えます。

 個人が「働くの最適化」を考えるぶん、企業も「働くの最適化」を考えます。時短勤務などが良い例ですね。企業側も使いたいとき、使いたい能力だけに報酬を支払うという仕組みになっていくと、企業と個人の関係が今後とてもドライになります。

 

働くの自由化がはじまる

 とはいえ、働く個人にとっては自由化は大きなチャンスです。本業以外にも収入源を得ることができるので、シンプルに収入をあげることができるようになります。営業の場合、需要だけを獲得し、あとは提携会社本体の営業へパスするというリード供給の役割を担うだけでも大きな貢献ができます。

 BtoCの営業ならこんな掛け合わせも可能でしょう。

  • 不動産賃貸の営業なら、家具メーカーと提携
  • 車の営業なら、住宅メーカーと提携

 BtoB営業の場合は、個人の専門商社化が可能になり、自社製品以外にも複数の商材を抱えた営業活動を行うことができるようになります。顧客課題を中心において解決方法を提案するソリューション型の営業方式にアジャストできれば、営業網をより細かく張り巡らせることができるようにもなります。自社製品のカバー範囲内でしか提供できなかった価値が、より広範囲となり、いまより大きな価値を顧客に提供できるようになります。

 顧客の課題をより効率的に解決できるようになることで、営業個人の価値も最大化できます。営業の収入が増え、顧客は手軽に価値を享受できる。結果的に、営業が所属する企業にに対する社会からの評価も高まるでしょう。副業は、うまく運用できれば三方良しのとても良い取り組みです。

次のページ
スキルやノウハウはどこまでが企業のもの?個人のもの?

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この記事の著者

株式会社インターパーク取締役 COO 高井伸(タカイ シン)

起業家として2009年より活動。多くのプロダクトを立ち上げ、現在手がけるB2B向けのクラウドサービス「サスケ」は導入企業を1,500社まで拡大。ジョイン当時からARRは40倍以上を計上。現在所属するインターパーク社へ2015年に自身も出資を行い経営参画。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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