チームスピリットは、全国のIT/コンサルティング企業に勤める一般社員800名を対象に「ビジネスパーソンのウェルビーイングに関する実態調査」を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査名:ビジネスパーソンのウェルビーイングに関する実態調査
- 期間:2022年6月17日(金)~6月19日(日)
- 方法:インターネットリサーチ
- 対象:全国のIT/コンサルティング業に勤める20~59歳の一般社員800名(部下がいないビジネスパーソン)
※回答者の属性は次のとおりに定義する。
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世代別
- 26歳以下の若手世代=Z世代
- 27~42歳の中堅世代=Y世代
- 43~59歳のベテラン世代=X世代
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所属先企業の従業員規模別
- 中小企業=299名以下
- 中堅企業=300名~999名以下
- 大企業=1,000名以上
調査結果
現在勤めている会社に対する満足度をたずねた。「満足している」「どちらかと言えば満足している」と回答した割合は全体の55.5%、「満足していない」「どちらかと言えば満足していない」は19.0%という結果になった。
世代別では、Z世代の満足度は61.6%と全体平均より6.1ポイント高く、Y世代は53.0%と全体平均より2.5ポイント低くなった。
現在勤めている会社に満足している理由をたずねた。1位は「働きやすい環境が整備されていること」(62.6%)、2位が「ワークライフバランスが保たれていること」(50.9%)、3位が「心地の良い人間関係があること」(33.6%)という結果になった。
現在勤めている会社に満足していない理由をたずねた。1位は「給与・待遇が良くない」(65.1%)、2位が「働きやすい環境が整備されていない」(31.6%)、3位が「ウェルビーイングな状態(自分らしく幸せに感じられる状態)にない」(25.0%)という結果になった。
企業規模別に見ていくと、会社に対して満足していない人のうち「ウェルビーイングな状態(自分らしく幸せに感じられる状態)にない」と回答した割合は、中小企業(15.4%)がもっとも低くなった。一方、中堅企業は35.1%、大企業が30.0%と、中小企業に比べてそれぞれ19.7ポイント、14.6ポイント高いことが明らかになった。
総合的に見て、現在の自分にとって良いと思える会社で働いていると思うかたずねた。「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答した割合は全体の55.9%、「そう思わない」「どちらかと言えばそう思わない」は13.1%という結果になった。
企業規模別に見ていくと、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答した割合が、中小企業で50.2%、中堅企業で53.9%、大企業で62.7%と、所属先の企業規模が大きい人ほど、現在の自分にとって良いと思える会社で働いている傾向にあった。
上司との1on1ミーティング(個人面談)の頻度をたずねた。「半年に1~3回程」が全体の41.5%ともっとも多く、「月に1回以上」(19.9%)と合わせると、少なくとも半年に1回以上1on1ミーティングが実施されている人は全体で61.4%、年1回以上は75.4%という結果になった。
現在の自分にとって良いと思える会社で働いているかについて「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答した447名(全体の55.9%)のうち69.3%が「半年に1~3回程」「月に1回以上」と回答。一方、「そう思わない」「どちらかと言えばそう思わない」と回答した105名(全体の13.1%)のうち39.0%が「ほとんど、もしくはまったく上司との1on1ミーティングが行われていない」と回答した。
世代別に見ていくと、「月に1回以上行われている」と回答した人の割合がZ世代では33.7%と、全体平均より13.8ポイント高かった。一方、「ほとんど、もしくはまったく行われていない」と回答した人の割合がX世代では28.6%と、全体平均よりも4.0ポイント高くなった。
年に1回以上1on1ミーティングが行われていると回答した603名(全体の75.4%)に、1on1ミーティングで勤務状況のデータ(勤務時間や業務工数・業務効率、有給取得数など)に基づいたマネジメントが実施されているかたずねた。「十分活用されている」「一部活用されている」と回答した割合は50.9%となった。
「現在の自分にとって良いと思える会社で働いているか」の設問に対する回答別に見ていくと、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答した人のうち59.0%が「十分活用されている」「一部活用されている」と回答。一方で、「そう思わない」「どちらかと言えばそう思わない」と回答した人のうち50.0%が「活用されていない」と回答した。
自分らしく幸せに感じられる状態(ウェルビーイングな状態)で働くために上司の行動・姿勢で役立つものをたずねた。1位が「部下とコミュニケーションを図り、メンバーの声に傾聴してくれること」(32.3%)、2位が「部下が達成したい目標を達成するようサポートしてくれること」(25.8%)、3位が「前向きであること」(24.4%)、4位が「部下の成功と幸せに関心を持ってくれること」(22.3%)という結果になった。