大企業×ビジネス変革にフィットするナレッジマネジメント
──最新の公開記事ですが、JTBさんの事例について印象的な点を教えてください。
軸として、旅行業界におけるビジネスモデル変革がありましたよね。業界全体が変わっていく、大がかかりな変革のタイミングで、「ナレッジマネジメント」という手法がうまくフィットした印象です。
また、マーケティング組織と営業組織での人材の行き来が生まれたのも素敵でした。とくにマーケティング組織から営業組織への人材移動は、一般的には多くないでしょう。業界が転換点にあるからこそ、ダイナミックなことができたのではないかなと思いました。
そして、ナレッジ共有を評価につなげているというのも変革期だからこそ進めやすかったことなのかもしれません。通常だと、大手企業でそのような新たな指標をスタートするハードルは高いと思います。
さらに言うと、ナレッジ共有は大企業だからこそ成果につながりやすい部分もあります。20人の知見を共有するのと、1,000人の知見を共有するのだと、後者のほうが知らなかった事例、とがった事例が出てくる可能性も高いからです。

──さいごに、変化に挑む大企業の営業組織の皆さんにメッセージをいただけますか。
大企業は、世の中に対する社会的責任がやはり大きいですよね。だからこそ決断が難しい部分も多い。ただ同時に、新しいことに取り組んだときのインパクトも非常に大きいわけです。そう考えると、大手企業で営業にかかわっている方は、ある種世の中を良く変えていく仕事の最前線にいると言えると思います。
大企業で営業改革やセールスイネーブルメントに挑むことは、とても意義深いことです。今回の3社さんのインタビューでは大企業におけるその取り組みが進化していることをあらためて実感できました。私自身、この流れにもっと貢献していければと考えています。
──ありがとうございました!ぜひまた、実践企業の方々と対談していきましょう。