コンカーは、ビジネスのグローバル化により高まる出張者の安全確保に対するニーズを受け、「海外出張者の危機管理に関する実態調査」を実施、その結果と考察を発表。
危機管理担当者を対象に海外出張の主な渡航先を聞いたところ、アジアが265件ともっとも多く、その次に北米(172件)、ヨーロッパ・ロシア(135件)が続いた。治安の悪いエリアへの渡航については半数以上の54%があると回答。そして78%の危機管理担当者が、出張先の国・地域に限らず、海外出張者が何らかのトラブルに巻き込まれる可能性が近年高まっていると感じていることがわかった。
また、危機管理担当者によると、73%の自社の海外出張者が出張時に何らかのトラブルに巻き込まれたことがあると回答。飛行機遅延/キャンセルが153件ともっとも多く、病気/けが(139件)、盗難傷害などの事件/事故(97件)、大雨、大雪などの悪天候(96件)と続いた。
海外出張におけるリスクの高まりを受け、海外出張者の危機管理の重要性を感じる企業が92%に。一方で、危機管理プロセスに課題を感じるとの回答は90%となった。危機管理プロセスの課題解決に必要なものとして、64%の出張管理者がシステム導入であると回答した。
本調査は、2018年5月に、全国の出張者:年間の海外出張回数が2回以上の会社員・公務員 310人、出張管理者: 海外出張者に対する危機管理担当者 302人を対象に、オンライン上で実施した。