ランサーズは、フリーランスマッチングプラットホーム「Lancers」において集計した、「2022年必要とされたスキルランキング」と「職種カテゴリ別の平均報酬額の増加ランキング」を公開した。
2022年必要とされたスキルランキング
- 調査方法：「Lancers」内で2021年と2022年の発注者の依頼をカテゴリごとに抽出し前年比で発注数の増加率を算出（期間は各年1月1日～11月30日とする）。
- 本ランキングでは、2021年と2022年の職種カテゴリ別の発注数と案件の平均報酬額を抽出、比較してその増加率が大きいものをランキングにしている。
オンラインミーティングやリモートワークが定着化し、フリーランス市場で「営業」の発注数の増加率が1位となった。「営業」が増加していることにともない、資料作成やトークスクリプトの作成などの発注も増えている。
また、ここ数年はリアルだけではなくオンラインの顧客接点を作る企業が増え、オンラインマーケティングを実施するうえで足りないスキルをフリーランスに発注する人が増加。マーケティングに関連する「運営・更新・保守・SNS運用」カテゴリが2位、「企画・PR」が3位、「リサーチ・分析・解析」が5位、「Webマーケティング・集客」が7位、「コンサルティング」が8位にランクインしている。
動画コンテンツの急激な増加にともない、「動画編集」のカテゴリが4位にランクイン。ランキングには入っていないが、動画制作に関連して「音楽・音源・ナレーション」も増加傾向にある。
全体的に、前回9月に実施したコロナ前後の調査と類似した結果となり、とくに「営業」「動画編集」「運営・更新・保守・SNS運用」など、マーケティング関連のカテゴリの発注数は安定して増加傾向にある。
職種カテゴリ別の平均報酬額の増加ランキング
- 調査方法：「Lancers」内で2021年と2022年依頼された案件の1件あたりの平均報酬額をカテゴリごとに抽出し前年比で増加率を算出（期間は各年1月1日～11月30日とする）。
- 本ランキングでは、2022年に1件あたりの平均報酬額が増加したカテゴリをランキングにしている。
1位は営業の「資料作成」。営業の発注数が増加したことにより、関連する業務の報酬額にも影響が出たと推測される。
2位から4位にランクインしている「CD・本」「翻訳・通訳」「内職・軽作業・代行」については、発注数は増加していないものの、報酬額は増加傾向にある。
昨今、非対面のコミュニケーションツールのひとつとしてメタバースが注目されている。それに関連し、プロダクトデザインまで3Dの技術が求められるようになり、「プロダクト・3D」の報酬額が増加し7位にランクインした。
