SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

  • 前回のSalesZine Dayのセッションの様子をレポート記事でお読みいただけます。

  • 過去開催時のイベントテーマをまとめてご覧いただけます。

直近開催のイベントはこちら!

企業の競争力を高める「営業DX」とは? 日本の営業組織の未来を探る powered by SalesZine

2024年4月18日(木)14:00~15:30

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

お申し込み受付中!

イベントレポート(AD)

現代の営業組織に必要なアップデートとは──Slack×SalesZineウェビナーレポート

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
  • hatena

Slackは「オフィスにいるときよりオープンな状態」

 最後に、Slack 事業統括 ビジネスグロース本部 第五営業部 部長の花房洵也氏が登壇。2020年にSlack社に入社した花房氏は、これまで約15年間営業職に従事してきた。セールスパーソンとしての経験を踏まえ「Slackの営業チームがどうSlackを活用しているのか」について、活用事例を紹介した。

株式会社セールスフォース・ジャパン Slack 事業統括 ビジネスグロース本部 第五営業部 部長 花房洵也氏

 Slack社は2020年3月にフルリモートになり、出社不可の状態が2021年10月まで続いた。2020年7月に入社した花房氏は「完全リモートワークで研修から実際の業務までやるのは不安があった」と振り返る。しかしその心配は杞憂に終わったという。というのも、Slackで全社員がつながっていることで、仮想上の同じ部屋で仕事をしている感覚を得られるというのだ。これは「オフィスにいるときよりオープンな状態」と感じたと花房氏。他の部署やリーダーまで見渡せる状態なので、安心感があったそうだ。

Slackの営業がSlackを活用する4つのシーン

 また、花房氏のもうひとつの懸念が、「Slackの複雑な営業活動が自分にできるのか」ということだった。Slackの営業活動では、社内外の多様な人とのやりとりが発生する。社内ではインサイドセールスやソリューションエンジニアとの連携が不可欠だ。また顧客として対面するのは、情報システム部門や営業部門、社長などさまざま。そんな幅広いアプローチが必要な営業において、新人が情報を集めてスキルアップしていくことは、一見難易度が高い。そこでもまた「Slackが助けになった」と花房氏。

 では、どのようにSlackが役立ったのだろうか。本題のSlack活用事例について、次の4つのシーンに分けて解説した。

  • 部門を超えてコラボする
  • お客様とつながる
  • スピーディに業務を行う
  • チームの力を高める

 ひとつめは「部門を超えてコラボレーションする」。Slack社では顧客ごとにアカウントチャンネルを作成しており、営業担当だけではなくソリューションエンジニアやカスタマーサクセスといった社内の関係者が入っている。「そこでお客様に関する情報を集めて作戦会議を進めます。やりとりがSlackに集約されるため、担当変更があってもキャッチアップがスムーズ」と花房氏。オンライン会議も行うが、ある程度のディスカッションはSlackで済ませるようにしているという。

 ふたつめの「お客様とつながる」シーンでは、顧客とのやりとりを専用のワークスペースに集約しているという。外部組織とやりとりする方法は、「Slack コネクト」と「ゲストアカウント」機能のふたつがあるが、花房氏は「Enterprise Gridのプランを使うと、無償プランで利用中のお客様ともSlackコネクトでつながれるため便利」だと説明。Slackコネクトではハドルミーティングも含めたクイックなやりとりが可能で、接触回数が増え、関係を築きやすいという。また、営業管理職がそのチャンネルに所属することで進捗も把握できる。

クリックすると拡大します

 3つめは「スピーディに業務を行う」。先ほどの伊藤氏の説明にもあったとおり、Slackはさまざまなデジタルツールと連携可能だ。SFAツールなどをSlackにつなぎこむことで、商談後にわざわざ報告やデータ更新のためにパソコンを開かずとも、Slackのモバイルアプリ上で業務を完結できる。たとえば、Slack社ではオリジナルの「Midas」というアプリによって、Slackの利用状況などの顧客に関するデータが含まれた営業資料作成を1~2分でかんたんにできるようにしている。

クリックすると拡大します

 そういったツール連携を差し置いても、「Slackにはあらゆる情報が蓄積されていくため、お客様からの質問への回答は、すでに揃っている可能性が高い」と花房氏は言う。Slackでの情報収集で完結することは、営業の業務の大幅な時間短縮になる。

 4つめは「チームの力を高める」。チームの方向性や業務の優先順位などをリーダーが発信していく必要があるが、リモートでは課題になりがちなポイントだ。Slack社では、クリップ機能で動画を使ってリーダーが熱量を伝え、みんなで絵文字でリアクションすることで、従業員エンゲージメントの向上につなげているという。また、「気づきをSlack上で共有することで、学び合う文化が形成されるのを感じた」と花房氏。

 最後に「Slackというツールが、多くのコミュニケーションと業務を抱える営業の助けになった。Slackがなかったらと思うとゾッとします」と実感を語った花房氏は次のようにセッションを締めくくった。

「Slackはミラクルツールではありませんが、いきなり使いこなさなくても十分メリットを感じてもらえるツールだと思います。焦らずに『これは便利だな』と思える範囲を増やしていくのが重要です。ぜひ皆さまの営業組織でもSlack活用にチャレンジしていただけると嬉しいです」(花房氏)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
  • hatena
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

尾高 志保(オダカ シホ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
  • hatena
SalesZine(セールスジン)
https://saleszine.jp/article/detail/3437 2022/06/09 09:35

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年4月18日(木)14:00~15:30

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング