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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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企業の競争力を高める「営業DX」とは? 日本の営業組織の未来を探る powered by SalesZine

2024年4月18日(木)14:00~15:30

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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楽しむ鍵は未来志向! ダイナトレック流・営業組織が「ワクワクする」データ活用のススメ

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 データ活用の重要性が声高に叫ばれる中、データ活用においてどのような点を意識すればよいのかわからず、正しくデータと向き合えているのか不安を抱く営業パーソンは少なくないのではないだろうか。本稿では、金融機関や官公庁にデータ統合分析ソフトウェアを提供するダイナトレックの取締役である佐伯慎也氏と佐伯卓也氏にインタビューを実施。「データ活用を楽しむ営業組織をつくりたい」と語る両氏への取材を通して、営業組織がデータ活用を「楽しむ」ためのヒントを探った。

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銀行のデータ活用の強みは「すでにデータが揃っている」こと

――ダイナトレックの創業は1984年までさかのぼるとのこと。創業の経緯を教えてください。

佐伯慎也(取締役/製品技術・コンサルティング担当) 当社は1984年に創業し、1991年から通商産業省における貿易保険システムの構築にかかわったシステムコンサルティング会社です。

 当時の大きな仕事は、紛争や通貨危機などの国際政治が大きく動いたタイミング――たとえば輸出したモノの代金が、政変などで相手先の支払いが不可能となってしまった場合に、国として補填をする枠組みを整えることでした。「明日、どこで戦争が起こるのかが誰もわからない」状況下では、万が一に備えて関連するデータを瞬時につなぎ合わせてレポートを作成することが重要視されていたためです。当時は、バラバラに管理されているデータから必要なモノを抜粋するようなシステムが存在していなかったため、弊社がそうした分散されたデータを集約するような仕組みを整えました。こうした仕組みの汎用性に目をつけて製品化したサービスがDYNATREKです。

左:株式会社ダイナトレック 取締役(経営企画担当) 佐伯卓也さん
右:株式会社ダイナトレック 取締役(製品技術・コンサルティング担当) 佐伯慎也さん

 当社では、このデータ統合分析ソフトウェアであるDYNATREKを官公庁やメーカー、通信事業者、金融機関などに提供しています。

――計25の地方銀行に導入されるなど、さまざまな業界の中でも金融機関への支援実績を多数お持ちであるとうかがいました。

佐伯卓也(取締役/経営企画担当) 銀行には「データがすでに揃っている」という特徴があります。まずはデータを集める段階からスタートしなければならない業界も多数存在しますが、業務の記録を取ること、顧客との折衝履歴を保存することが規制として定められている金融機関は、すでに豊富なデータを持ち合わせている場合が多いです。

 こうした前提を踏まえて、昨今の「DX」という文脈の中で、銀行には「マーケティング活動をアップデートしたい」「営業スタイルの刷新にともない、KPIも新たに策定していきたい」需要があります。これに関連して「各所で管理されているデータを、総体としてまとめたい」というニーズが増加しているんです。

 課題を解決する方法は大きくふたつあります。「もうひとつ大きな箱をつくることで全データを縦横無尽に検索できるようにする」方法と、「さまざまなデータベースを仮想的につなぐ」方法で、DYNATREKは後者に該当します。DYNATREKは放散しているデータを横につなげること、そして既存の「箱」がすでに存在する場合は、それらに格納されていないデータを紐づけることの両方が得意です。

――「新たに大きな箱をつくる方法」「さまざまなデータベースを仮想的につなぐ方法」それぞれの利点を教えてください。

佐伯慎也 まず、「新たに大きな箱をつくる方法」のメリットは、データがきちんと整理されること、そして素早くレスポンスが返ってくることです。また、格納されたデータがすべて整理整頓されていることによる使い心地のよさも利点でしょう。

 他方で、一度完成された箱をつくり上げてしまうと、その後何かしらの変化が生じた際、新たにつくり換えることが難しくなる点がデメリットとして挙げられます。その点、後者の「さまざまなデータベースを仮想的につなぐ方法」は、環境変化に合わせて柔軟に対応しやすい点が強みと言えます。

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企業が抱える命題は「業績を上げること」

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この記事の著者

井上晃(イノウエアキラ)

ITライター・エディター。モバイル業界を中心に取材し、IoTやロボットなどを含め、多岐にわたるテーマの記事を雑誌やWebメディアで執筆。雑誌・ムックの編集にも携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/2734 2021/08/26 07:00

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